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感想 『レジェンド・オブ・イシュリーン 4』 存在意義と葛藤


存在意義と葛藤


各国陰謀入り乱れる中で順調に思われた主人公達ですがとんでもないところからとんでもない方向で真実が一つ暴かれることで一人の人間が存在意義を揺るがされもがき苦しみそこから立ち上がるところが読めます.

前巻までどこか人間味が足りなかった一部のキャラクターたちにエンジンがかかり,ヒロインも含めてとても生き生きとしていた印象が強いです.

主人公の葛藤はスケールこそ大きいもののどこか等身大に感じられるものでした.
超人的な思考をしつつ人間臭さを残す演出がうまいですね.

状況が逼迫する中敵も味方も関係なしにまだまだ様々な思惑が入り乱れているので,世界の真実と向かい合いつつ主人公とヒロインがどのような結論を選び取るのかを見守っていこうかなと思います.


感想 『ログ・ホライズン 10 ノウアスフィアの開墾』 わがままで救うということ


わがままで救うということ.

あらすじ・内容

シロエが苦悩の果てに出した決断は――!!

ロエ2の手紙が示唆した〈航海種〉という第三の存在、〈典 災〉を名乗るモンスターによる〈大地人〉への危害など、クラスティを欠いた円卓会議は紛糾していた。元の世界への帰還か、大地人の救命か? シロエは己に 問い続けながらも、次の一手となる「月」への交信方法を探るべく、大規模戦闘シブヤダンジョンへ挑む!!

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腹黒メガネがたどり着いた境地にやっぱりジーンとしますね.

レイドコンテンツの醍醐味でもある集団戦闘と主人公(達)の葛藤がシンクロする綺麗な作りでクライマックスへの演出がされていてかなり盛り上がりました.

一人ひとりのキャラクターがそれぞれに不完全で,補い合いながら自分の大切な何かを切磋琢磨する.

そんなドラマをバックに,世界の謎と選択が進行していく.

ようやく明らかにされつつある設定と伏線がいくつか開示されたのでそこも魅力になりそうなのですが,やっぱりドラマ部分とそれ以外のバランスが素晴らしい作品ですね!