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感想 『レジェンド・オブ・イシュリーン 3』


目まぐるしく変わる戦場


緻密な策略とそれぞれの思惑が組み合わさることでとんでもない化学反応になります.

細かい機微や人を手のひらの上でいかに踊らせるかみたいなところを地で行くような描写の細かさにスケール感が合わさってものすごい豪快かつ繊細な作品になっています.すごい.

1巻の頃の主人公の頼りない感じはなりを潜めていて軍師として恐ろしいレベルになってます.

戦場も目まぐるしく変化していますが,そこでうごめいている人に注目したいですね.誰も彼もときに利己的でときに信心深く,敵やときに味方まで出し抜こうとします.そこがいいんですよね.

ヒロインがやけに乙女になったり,対抗馬はイジイジしていたりと恋愛面も気になります.

今後もまだまだ物語がスケールアップしそうなのでそこを考えつつ,物語を構成する人物たちそれぞれの思惑による掻き乱しにも期待したいと思います.


感想 『精霊幻想記 8.追憶の彼方』 激闘その後、それぞれの思い出


激闘その後、それぞれの思い出


ググっと進行した前巻とは対象的にそれぞれの過去の精算を行った巻になりました.

かつての学院組もそれぞれの過去に縛られていて,他のヒロインたちの過去もしっかりフォーカスが当たってそれぞれが悩みながらも進んでいる様子が描かれていましたね.

バトル控えめでそれぞれの心情にスポットライトが当たった展開なので少し物足りないですが箸休み回としてはかなり満足です.

敵も次の巻からは動き出しそうですし,また大物の新キャラが登場しそうなので色々事態が動いていきそうです.

後半の展開も怒涛でいいところで毎回終わってますね.続きが気になります.


感想 『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中 7』 一転攻勢の準備


一転攻勢の準備


いよいよ頭角が現れた敵とのバトル.

仲間や他の立場の人物たちを説得しながら着々と戦争の準備をしています.

主人公の強大な力に圧倒されがちな今作ですが,今回はこの世界にはまだまだ底が見えない何かがあるという雰囲気が残っていて素晴らしい演出です.

こういった作品の俗に言う転移魔法は賛否両論あるかと思いますが,個人的には場面とキャラクターが瞬時に切り替わることで幅が出ているのでこういったガジェットのように使うのは割りと賛成です.

敵の正体が続々と明かされることで味方になったり難色を示したりと色々な立場のキャラクターがそれぞれの意思で動いているので,今後はそれがどうまとまって戦いへなだれ込むのかを楽しみにしたいと思います.


『レジェンド・オブ・イシュリーン 2』 成長に次ぐ成長


成長に次ぐ成長


内戦の思わぬ終結と犠牲.

外敵の影も忍びより,いよいよ混沌としてきた戦況に主人公とヒロインがどうやって相対していくのか……といったところが見どころでした.

1巻と違い主人公が見違えるほど化けてなんだこの歴戦の軍師はと思わずうなりました

いちいち人間模様や陰謀や組織の軋轢やらが泥臭くリアルなのが今作の魅力になってます.

ヒロインが凛々しいのにたまに可愛くなるのもポイント.

諜報に長けたもう一人のヒロインも次回から本格的に活動していきそうなのでそこの恋模様にも注目したいですね.


感想 『レジェンド・オブ・イシュリーン 1』 居場所を取り戻す物語


居場所を取り戻す物語

異世界召喚からの戦争巻き込まれからの陰謀巻き込まれという正統派異世界召喚戦記モノです.

前世の知識は全然生かさず位置から勉強していくスタイルはどぎまぎするもののそれなりの緊張感と迫力の演出が良い味を出しています.

ヒロインのメリハリがもう少し欲しかったところですが,少女のようなときと凛とした時のギャップを今後出してくれたら魅力的だなぁと思おました.

外敵と内敵が政治的にも武力的にも様々な問題をもたらしそうでまだほんの序章という印象です.

ただもともと居場所が現代になかった主人公が経験を通して成長していくところがしっかりとした印象を作品全体に与えているので続きが楽しみです.


感想 『この世界がゲームだと俺だけが知っている 2』


バグで育むこころ


とんでもない理不尽を乗り切るのが魅力のこの作品,今回も思わずほう経験が生きたなと言いたくなる展開が目白押しです.

新ヒロインは存在そのものがバグから生まれたというひどい感じですが無表情ながらもどこか魅力的で可愛く感じるから不思議です.

前巻のキャラもしっかり出てきてストーリーに絡むので満足感高いです.もっと活躍してほしい.

そして過去のストーリーの焼き直しのシナリオが素晴らしい.

ゲームは経験が命ですね……次回も波乱の展開を希望します.


感想 『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜 13』


バトル少なめでも十分楽しい


新妻登場で修羅場が起きるとおもいきや独特な雰囲気は健在.

他の作品ではカットしそうな日常の一コマをしっかり描写するスタイルはこの作品のウリでもありますね.

卒業式の描写も紙幅は少ないもののしんみりせずしっかり文化を感じました.

ハーレムのようには進まないで過去に出てきたキャラクターとかが縦横無尽に動いて登場するエコシステムが強いですね.

エリスの話が飛び道具のように挟まっているんですがこれがまた面白いです.これだけ読みたいくらいですね.


感想 『この世界がゲームだと俺だけが知っている 1』 バグと困難の哲学


バグと困難の哲学

あらすじ・内容

迫りくるバグ! 襲いくる理不尽! そして、それを覆す圧倒的台無し策!!

“ぼっち”ゲーマーの相良操麻(さがらそうま)はある日、悪名高いバグ多発ゲームの世界に入り込んでしまう。
「理不尽」と「運営の悪意」を具現化したような通称<猫耳猫>の世界でバグ仕様を逆手にとったソーマの冒険がはじまる!

 

困難は困難であればあるほどひっくり返したときが最高……まさにそれ!

ゲームの世界に転生というたまにあるシチュエーションですがそこは悪意の塊のようなとんでもないイベント,キャラクター,アイテム……そしてバグのオンパレード.

そんな中でも主人公は芯を持って行動し既知であってもちゃんと慌てたりわいわいやる様子が本当にこのゲームが大好きだということが伝わってきてかなり好感が持てました.

他のキャラクターも生き生きとしていながらも“ゲームのキャラクター”であるという個性を残している点に注目ですね.役割をこなしてしっかり物語を回していく役目といいますか,そのバランス感覚が良いです.

舞台を変えてまだまだ波乱が待ってそうです.

バグ使いの今後の素晴らしい冒険を祈っていこうと思います.


感想 『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中 6』 天騎士の畏怖


天騎士の畏怖

あらすじ・内容

スキル発動――天騎士の本領が王国を揺るがす!

圧倒的な力を人助けに役立ててきた骸骨騎士のアーク。拠点の社からエルフ族の里に戻ったアークは、精霊獣のポンタ、ダークエルフの美女戦士アリアン、獣耳忍者少女チヨメに、疾駆騎竜(ドリフトプス)の紫電を加え、チヨメの兄弟子サスケの真意を探るべく「ヒルク教国」へお出掛けすることになる。
同じ方面に向かうエルフ族の船に便乗したアークであったが――無愛想なエルフと一触即発! 船室で仲間の着替えシーンに遭遇!! 海岸では上陸拒否――!? と、波乱含みの船旅に。
なんとか上陸できたアークは、道中で蜘蛛の化け物に襲われる馬車に遭遇。人外じみた力で化け物を倒し、ノーザン王国第一王女・リィルを助け出す。
そしてアークは、不死者(アンデッド)の軍勢から王都を救ってほしいとリィルに依頼され……!?
「天騎士の本領を見せてやろうぞ!!」
ついにアークの秘められたスキルが発動する――!

天騎士の畏怖
始終とんでもなバタバタに巻き込まれながらの旅道中で,国がとんでもない目にあっているのにドタバタ部分が深刻さを和らげて読みやすくなっていますね.

新キャラクターの王女様もロリで凛々しい良い感じの造形になっているので純粋に応援する気になれます.

主人公の見せ場が後半あるんですがヤバすぎて俺つえーのテンプレとして気持ちがいいですね.

ただ見せ場のところで急にこの巻が終わるので全体として不完全燃焼な印象に.

敵はまだまだ秘密裏に隠し玉がありそうですし,主人公の強さもそこしれないので一層バトルが熾烈化していきそうですね.


感想 『ゴブリンスレイヤー 5』 かくも過酷な冒険なり


かくも過酷な冒険なり

あらすじ・内容

シリーズ累計50万部突破!
蝸牛くも×神奈月昇が贈るダークファンタジー第5弾!

「…………取り戻さないと」
「……何を、ですかな」
「すべてを。喪った物を、すべて」
ゴブリン退治から消息を絶った令嬢剣士を探して欲しい――剣の乙女の依頼を受けて、北方の雪山に向かうゴブリンスレイヤーたち一行。
しかし、襲撃される寒村、謎の礼拝堂、今回のゴブリンの群れに違和感を覚えるゴブリンスレイヤー。
「……学習した、だと?」
仲間の痛手を越えて洞窟探索を終えた一行は、あるものを見つける。
「外なる、智恵の神。覚知神……」
何者かに統率されたゴブリンの巣くう古代の砦にゴブリンスレイヤーたちが挑む!
蝸牛くも×神奈月昇が贈るダークファンタジー第5弾!

ゴブリンスレイヤー5
この世の邪悪を詰め込んだゴブリンという種族ととにかく対峙していくこのシリーズ.

冒頭からしてエグい.しかし当然だという納得感もあります.

冒険者による冒険はどれだけの敵,自分たちの作戦や準備があったとしてもリスクはゼロにできないという1巻の頃からの哲学は残しつつ,同じく原点回帰というかヒロインの一人である女神官のルーキー時代と新キャラクターを対比させることで成長も描いていましたね.

キャラクターたちは絶望的な状況でも明るくポジティブに笑顔を作っています.

その理由もしっかり描写することでそれは経験と技術に裏付けられた確固たる強さであることが読んでてありありとわかりました.

まだまだ裏ではたくさんの設定がありそうな伏線もはられていたので今後の展開も目が離せなさそうですね.