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感想 『セブンスターズの印刻使い 1』 オサレ系ダンジョン踏破


オサレ系ダンジョン踏破型学園ファンタジーでした.

あらすじ・内容

伝説の冒険者集団《七星旅団》の六番目にして、魔力を制限す る呪いにより絶賛開店休業中の魔術師アスタ=セイエル。彼は解呪手段を求め入学した魔術学院で選抜者試験に巻き込まれたのを切っ掛けに、再び戦いの表舞台 に立つことを決意する。――最強の一角と謳われた印刻使い《紫煙の記述師》が紡ぐダンジョン系王道ファンタジー、ここに開幕!

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序盤全然異世界召喚っぽくなかったんですが,途中ちらりとエッセンスが出てきてニヤリとできる構成なのも良い.

バランスよくまとまっていますがもう少しとんがってるポイントがほしいところです.

ヒロインたちが魅力的なのですがまだまだ恋愛要素は薄めなのでそこにも今後は期待したいところですね.


感想 『筺底のエルピス』 設定と信念が化学反応


設定に無駄が全くなく,それが確かな重厚感となって噛み締められる作品でした.

あらすじ・内容

人類の存亡をかけた影なる戦い。殺戮因果連鎖憑依体――古来より『鬼』や『悪魔』と呼ばれてきたその存在は、感染する殺意であり、次元の裏側から送り込まれた人類絶滅のプログラム。日本の暗部である《門部》は、不可視の存在を網膜に投影する改造眼球『天眼』と、時を止める超常の柩『停時フィールド』を武器とし、そのプログラムを追い立て、狩り、そして葬り続けてきた鬼狩りの組織だ。時は現代。百刈圭(ももかり・けい)と、乾叶(いぬい・かなえ)――心に傷を抱えて戦う二人が遭遇したのは、歴史上、たった六体しか確認されていない《白鬼》だった。叶の親友に憑依したその鬼を巡って組織が揺れる中、黒ずくめの刺客《ゲオルギウス会》が動き始める。それは日本を守護する《門部》と同じように、ヨーロッパで連綿と戦い続けてきたもうひとつの鬼狩りの組織――バチカンの狩人たちだった。《白鬼》とは何か。二つの組織の衝突はいかなる戦いを引き起こすのか。そして、滅亡を防ぐ希望はあるのか。人類の存亡をかけて戦う、影なる戦士たちの一大叙事詩が、いま語られる。気鋭・オキシタケヒコが描く異能バトルアクションシリーズ。イラストは各方面で活躍中のtoi8が担当。※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

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特に門部という組織の設定がしっかりしていて,和風なのにSFなガジェット,同様な他の組織とのモチーフの比較などとにかく凝ってる印象です.

能力も性質はシンプルなんだけど,そのいろいろなパラメーターで魅せてくれそうな感じです.

異能バトルでありながらSFの空気をまとっていて,更にはキャラクターたちのいきいきとした信念が化学反応していました.

素直に面白かったです.


感想 『僕は友達が少ない 11』 未熟だからこそ、それが輝かしい.青春賛美!


残念ラブコメの金字塔,ここに完結.
残念はそのままに,念が残る,未熟だからこそ,それが輝かしいと言わんばかりの青春賛美に感じました!

あらすじ・内容

心に残る今。

リア充の時間の流れは速い。小鷹達は、散々迷いながらも手に入れた、友達や恋人との充実した日々を駆け抜けていく。友情、恋愛、進路、家族のこと……。そしてやってくる、卒業。残念系青春ラブコメ、エピローグ!

 

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1巻から続いたそれぞれの道とこれからの道.
それを伏線回収で通しながら丁寧に寄り添って描かれているイメージです.
ここまで続いてもまだ新たな発見がある.良い気持ちでした.

色々と話題に事欠かない作品で,随分と読みての間でもて遊ばれた?作品でもあるので完結の感慨は深めです.正直さみしい.

しかしラブコメの新境地を間違いなく開いた作品だろうし,私は落ち込んだという印象は全くありません.

彼と彼女たちの未来はしっかり続き,しかし今を残して心に刻んで進んでいく.
ポジティブだけが能じゃない.そんな現代の一ルートを堪能できました.
お疲れ様でした.


感想 『ノーゲーム・ノーライフ 7』 伏線に次ぐ伏線


伏線に次ぐ伏線.神霊種がメインと思ったらそんな単純な話ではなかったですね.

あらすじ・内容

大人気異世界ファンタジー! 待望の最新刊!

裏切り、騙し、欺き合う “”双六”” を舞台に対するは位階序列一位・神霊種! ”旧き神話”を継ぐ”最も新しき神話”――大人気異世界ファンタジー、待望の最新刊!

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信頼とは何か,定石とは,定石の外とは,見たいな哲学がベースに流れながらも,キャラクターたちのいきいきとした活躍が間髪入れずに楽しめました.

特に次回気になるのが天翼種の彼女の真意.

いろいろな思惑が重なる中,精一杯目一杯ゲームに取り組む彼らの言動に今後も大注目したいです!


感想 『勇者イサギの魔王譚 3』 拳と剣と,そして想いのぶつかり合い!


素晴らしかったです.

内容紹介

交わる戦火は、誰にも止められない。

いよいよ魔王が確定する日、レンゾウは魔族の重鎮を殺めた。
冒険者と共存を望む魔族たちの声を無視し、
レンゾウは仲間を引き連れて街へ奇襲をかける。
その裏には、権威を持った魔族たちの陰謀が渦巻いているとも知らずに……

イサギは暴走した彼らを止めるため、
たった一人で戦火へと飛び込むが――!?

 

男と男の闘い.拳と剣と,そして想いのぶつかり合いの果て.

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過酷な運命に囚われたキャラクターたちがそれを反射してなお強烈に輝くさまに魅了されました.

一人の人間の夢や想いはとんでもない原動力を生み,世界を巻き込んでいく.

明らかになった黒幕,離れ離れになった友の行く先.

過去の因縁と愛情が追いかけてくる中,少年たちが何を見つけてどうやって前へ進んでいくのか.

まさに大王道にして最高のスペクタルの様相を呈してきました.

とにかく続きが楽しみなのですが,ここは我慢してネットではなく刊行を待ちたいと思います.


『ライフアライヴ! 4』 感想 大団円の劇場型青春ラブコメでした!


大団円の劇場型青春ラブコメでした!

内容紹介

いよいよ最終決戦の舞台、瀬海学園文化祭が始まった。初日に行われた討論会で千夏陣営、愛梨陣営のマニフェストが出揃い、残すイベントは三日目のミスコ ン、そして五日目、生徒会総選挙の最終投票だけに。「そんなに抱きつかなくていいんじゃないか?」「私たちは恋人なんですから、こうするのが自然なんです よ」支持率を得るための追い込みとして恋人を演じ続けながらも文化祭を楽しんでいた北斗と愛梨だったが、愛梨の様子がどこかおかしい? そして、生徒会総 選挙の行方は――? あさのハジメ×ゆーげんが放つ劇場型青春ラブコメディ、運命の刻が迫る……!

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間違っている女の子に正論を言うことの気持ちよさってありますよね.
この作品はキャラの掘り下げが物凄くてどのキャラでもジーンとくるようになっているのが本当に凄いです.
青春だし,まっすぐ進める奴もいれば,回り道したり,がんじがらめになったり,立ち止まったりする.それでいいんだよなと肯定してくれるような優しい作品です.
激しく命を燃やしながら一生懸命なキャラ達に励まされるし,素直にこんな青春送ってみたい!と思えました.
そしてゆーげん先生のイラストは本当に素晴らしいですね.今回は口絵も挿絵もかなりのクオリティーでまさに最終巻に相応しい彩りを添えてくれました.
彼と彼女の生活はまだまだ作品の中で続くでしょうが,我々読者はここでリタイヤです.『そこに立ち続ける強さ』を教訓にしたいですね.
お疲れ様でした!


『妹さえいればいい。 1』 感想 笑いながら読んでると急に真顔になる瞬間がある


笑いながら読んでると急に真顔になる瞬間がある……言えて妙ですね.

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ラノベ作家の話,なんですが一つ一つのシーンを切り取ってもいつものバカバカしい感じ,かと思いきや急に鋭い角度の変化球がきてそれがクリーンヒットする感じなんですよね.
キャラの可愛さはさすがの一言だし伝えたいこともなんとなく伝わった不思議な雰囲気の作品でした.
こっからまたハイテンション+ドロドロすることを考えると楽しみです.


新米社長のパーフェクトゲーム 感想


幼馴染の姫君,天才のロリ妹,二つ名持ちの?天然巨乳に経済に逆転劇にパワードスーツに精霊に陰謀渦巻く政治劇とキたもんだ.

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しかもそれを見事にまとめ上げています.凄い!
盛り沢山なのに全然カオスな感じがなくて逆にスカッとするような展開で魅せてきました.
この後の展開も目が離せないだろうし,彼らの行く末,主人公の過去,世界を変えるさまを見届けたい!
純粋にワクワクする極上のエンタメでした.


ライフアライヴ! 3 感想


波乱続きの続きの巻は,またしても波乱続きときましたね.

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もうお前ら付き合っちゃえよとこの手のシチュに突っ込むのはお約束ですが今回は特にその感じが強い.
しかし敵もさることながら,と言った感じですので今後の選挙戦も波乱が予想されます.
裏切り,裏切られな展開を希望します.あと他にもう一人くらい男キャラがほしい……


ライフアライヴ! 2 感想


素晴らしい.こんなにサクッと読めるのに青春のキュンキュンする盛り上がりがまさしく盛りだくさんでまたもや大満足の続刊.

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前巻に引き続き,劇場型恋愛の真骨頂を楽しめましたがラスボスであるヒロインの更なる掘り下げ,陣営のさらなるゲス増しを求めてやみません!
ラブコメモノの【恋心に気づくシーン】って大好物なんですよ.