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感想 『最果てのパラディン 1』 家族の愛と輪廻の絆


家族の愛と輪廻の絆

あらすじ・内容

灯火の神に誓いを立て、少年は聖騎士への道を歩みだす――。

かつて滅びた死者の街――人里離れたこの地に一人の生きた子 供、ウィルがいた。少年を育てるのは三人の不死者。豪快な骸骨の剣士のブラッド。淑やかな神官ミイラのマリー。偏屈な魔法使いの幽霊のガス。彼ら三人に教 えを受け、愛を注がれ少年は育てられる。そしていつしか少年は一つの疑念を抱く。「……この『僕』って、何者なんだ?」ウィルにより解き明かされる最果て の街に秘められた不死者たちの抱える謎。善なる神々の愛と慈悲。悪なる神々の偏執と狂気。「約束だ。ちょいと長いが、語ってやる。多くの英雄と俺たちの死 の……、そして、お前がここで育った話でもある」――その全てを知る時、少年は聖騎士への道を歩みだす。

思ったよりも硬派でそれでいて不思議な世界の広がりを感じる作品でした.

主人公の朴訥とした中にも純粋な気持ちがしっかり入っているところも感じ取れましたし,登場キャラクターたちがイキイキとしているので読んでいていい感じに没入することができました.

神々も奥深い威厳を保っているので雰囲気作りに一役買っていますし,敵もいい感じのバランス感覚があるので最後まで飽きさせません.

ひとつ言うなら世界観ごまだまだ閉じた中での話に収束しているので,もう少し広い視点も欲しかったというのは残念でした.

しかしまさにこれから親元を離れた冒険がまっているのでそこでのドキドキワクワクな展開にとても期待しています.


感想 『いづれ神話の放課後戦争』 くっころ戦乙女と代理戦争


くっころ戦乙女と代理戦争

あらすじ・内容

その眼で、屈服させろ――高潔なる神々を、世界のルールまでも

放課後、絶海の学園で、密かに行われる神話代理戦争――7つの神話の神々をその身に宿す適合者たちは、世界の掟〈唯一神〉の座を争う。だが一人イレギュラーがいた。神々に復讐を誓う魔眼使いの学園生活が今始まる!

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学園という閉じた折の中での神々の代理戦争に巻き込まれる復讐者の主人公.

設定はオーソドックスな代理戦争ものですが各神話体系の薀蓄や能力の工夫で盛り上がりを演出していたのが良かったです.

今回のヒロインの一人である戦乙女が愚直真面目な真っ直ぐな娘で本当読者に優しいです.くっころがイイ!

主人公の能力がハーレム向けなのでこのまま進むのか,意外性が出てくるのかを楽しみにしたいですね.


感想 『フェアリーテイル・クロニクル 5』 ダンジョンその後


ダンジョンその後……

あらすじ・内容

エルフの森編、その後編は「フェアクロ激闘編」!?

エルフの娘・アルチェムと共に森の神・アランウェンの神殿へ向かう宏達。一行は異界化したダンジョンに手を焼くが、やがてアランウェンの元へと……!? 「フェアクロ激闘編」開幕! モノづくりもがんばります!!

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相変わらずまったりでもそれなりにさくさく進むゆるさでダンジョン攻略.

ただ今巻は全体的にエピローグと伏線バリという印象が強く,次巻に結論を残すといった形で落ち着いています.

新キャラもほとんどなくやはり全体的に準備回.

ただもろもろの事象が起きている背景が丁寧に描写されていたのでそこは良かったです.


感想 『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? 05』


受け継がれる意思.

あらすじ・内容

数多の犠牲によって訪れた平穏。終末に零れる涙。シリーズ完結。

ヴィレムは約束を守れず〈月に嘆く最初の獣〉(シヤントル) の結界は崩壊した。正規勇者(リーガル・ブレイブ)の命と引き替えに長い眠りについていた幼い星神(ほしがみ)は、その余波で空魚紅湖伯(カーマインレイ ク)とはぐれ、記憶を封じられたびれむと共に仮初めの平穏な日々を過ごす。その日、〈穿ち貫く二番目の獣〉(アウローラ)が浮遊大陸に降り注ぐことになる までは――。〈獣〉に対するのは、アイセアとラーントルク。死にゆく定めの少女妖精たちと青年教官の、終末最期の煌めき。次代に受け継ぐ第一部、幕。

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一人の青年と大勢のロリっ娘妖精たちの終末ファンタジー,ここに終焉.(でも続くんじゃよ)

壮大な伏線を絶妙にはっきりしない状態で回収する点がちょっとソワソワしますが,これまでの苦難とか苦労を思うとジーンときますね.

特に最後の戦闘シーン……最高です.このシーンのために前4巻はあったのではないかと思うくらいです.

ヒロイン正妻枠(と最後まで信じて疑わなかった)のクトリにまた逢いたいけど,希望というか可能性を残したエピローグでした.

キャラクターの温かいやり取りと切ない世界観が魅力の今作ですが,同舞台の新作が始まるということなので,早く読みたいと思います.


感想 『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜 9』


不能復活!

あらすじ・内容

謎多きフィッツの正体がついに明かされる!?

魔法大学で充実した生活を送るルーデウスは、ある日些細なことからフィッツ先輩の秘密を知ってしまう。事情もあろうと知らんぷりをしていたのだが、なんと先輩本人に呼び出されてしまった!? 学園パート完結編!!

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全体的に綺麗な伏線がいくつもいくつも繋がって結実したイメージが強いですね.

個性豊かなキャラクターたちがいきいきと動き回ってかき乱していて愉快です.

また大分引っ張った大きな問題と,密かな秘密の終わりが非常に綺麗にまとまっていて最高でした.エルフ娘可愛いです.

少しずつ開陳される世界の秘密と,他の転移者の登場…….

一波乱も二波乱もしそうな展開にこれからも目が離せなさそうです.


感想 『ノーゲーム・ノーライフ 8』 定石と布石。そして全ては反転する


定石と布石,そして全ては反転しました!

あらすじ・内容

VS神霊種戦 ついに決着!

神霊種との双六も終盤戦。だがゴール直前、ジブリールが古の『大戦』を再現した”戦略シミュレーションゲーム”の対戦を要求。かつて大戦を終結に導いたものたちが犯したミスを継ぐアナザーアンサーが示される!?

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いつにもまして曖昧で雰囲気な描写が多く読むのに苦労しましたが,読了後のカタルシスが凄いです.

少女が問うた懐疑こそが信頼だったということに気づく流れがしっかりしていましたね.

かつての敵や仲間,登場人物が入り乱れて挑むゲームの迫力とその重さと楽しい感じがこの作品の最大の魅力で,最後の最後までしっかりと徹底されていたのが良かったです.

一段落しましたが,この作品はまだまだ底が見えていないので一つ一つ理解を深めながら行く末を見守りたいと思います.


終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか? 2 感想


今回も冴え渡る終末感が大満足.

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大いなる過去を抱えて苦悩する主人公と,あっけない未来を抱えて葛藤する少女たちの対比がまず素晴らしい.
1巻の時の迫力のあるバトルこそ少ないものの,ずっしりと残る後味が本当に良かった.
3巻出なかったら泣きます.