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感想 『異世界料理道 10』 思惑交差する街と森


思惑交差する街と森

新メニュー開発や許せない悲劇の発生など見どころたっぷりの今巻.

人間関係もググっと進んでそこも読み応えがありますね.

主人公は自分の料理道をただひたすらに突き進むだけですがそれに付随する富や数奇な運命で出会った人々に翻弄されている図.

陰謀の種や過去の事実が積み重ねられて現在のいろいろな思惑の真意に繋がっている感触がスッキリする構成になっていますね.

新素材の開拓や新たな販路など料理側でも伏線がたくさんあるので今後はそこにも期待したいところです.


感想 『異世界料理道 9』 別れと出会い……


別れと出会い……

あらすじ・内容

ついに領主サイクレウスと森辺の民の会合が開始され、過去の事件とスン家の因縁が白日の者となる日も近づいていた。一方、ようやく屋台を通常営業することが出来るようになったアスタは、友人・シュミラルの所属する銀の壺が、次なる商談の旅に出ることを知る――。

お得意様だった賑やかなキャラクターたちが離れ,それぞれの想いを胸に秘めながらまた新たなステージに進んでいく.

どうしようもない陰謀や巨悪は潜んでいるものの,確かに前を向いて進んでいける道がある.

そんな光明が示された巻でしたね.

あらゆる出来事の裏側では確かな息遣いがしっかりとベースにあって,想いをしっかりと育んでる様がバランス良く描かれていてそれがなんとも心地よい.

話の盛り上がりは激しくないもののきれいにまとまっているおかげで読後感が爽やかでした.

それでいて続きがとても気になる終わり方なのではやく読みたいです.


感想 『我が驍勇にふるえよ天地』 武勇と采配とぶつかり合い


武勇と采配とぶつかり合い

あらすじ・内容

「さあ、あなた様の帝国を創りましょう」

天下無双――アレクシス大帝、レオナート一世の驍勇は真実そう評される。
しかし、後に大陸統一を果たす彼も、若き日には“吸血皇子”の汚名を着せられ、故郷を奪われた、武骨で不器用な青年でしかなかった。
これは、大反撃の物語である。
再起を誓ったレオナートはまさに一騎当千!
そして一本気な彼に惹かれて集うは、神とも魔物とも例えられる数多の名将、賢者、才媛、奇才。
やがて彼らは腐敗した祖国を呑みこむ一大勢力となり、群雄する大国全てと渡り合っていく!
痛快にして本格――多士済々の英雄女傑、武勇と軍略が熱く胸を焦がすファンタジー戦記、堂々開幕!!

各地域の才能たちが互いに切磋琢磨してぶつかり合う群雄割拠のスペクタクル.

割とリアル志向な展開でしかしどんでん返しや意外な展開もあるので目が離せないストーリーになってます.

この第1巻は恋愛要素が少なめになっていますが,とあるカップルのとあるシーンがかなり衝撃的でした.何それヤバイ.

キャラクターひとりひとりがそれぞれの野心をもって相対するので手に汗握りますし,それでいて清々しいほどの真っ直ぐさを兼ね備えている作品なので読後感が本当にスッキリです.

次回は少し日常パートも読みたいなと思いつつ,覇道の行く末を見守りたいですね.


感想 『異世界料理道 7』 街の喧騒と狩人の誇り


街の喧騒と狩人の誇り

あらすじ・内容

スン家支配も崩壊し、新たな秩序と目標をもって道を歩み始めた森辺の民たち。新しく縁を結んだ森辺の民たちに『料理』を教えつつも、休んでいた町での商売を再開したアスタ。彼は新メニューを引っ提げ、ついに宿への料理の提供という、大きな第一歩を踏み出すのであった。

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一難去ってまた一難といった感じになりました.

大きな罪が暴かれて一時は落ち着くかと思った波乱が,更に大きな波乱としてキャラクターたちに降りかかりました.

いいなぁと思ったのが断罪の考え方.
今だけと正義では理想は叶えられず,罪が生じた原因と行って起こるこれからのことこそが本質の理解を助ける,そんな教えにしっくりときました.

種族の波乱もまた魅力の一つですが,着々と進む食からの侵攻もまたいい感じになってきましたね.

色恋や料理の可能性などまだまだ気になるところが多いのでいろいろなところにスポットを当てて欲しいところですね.


感想 『異世界料理道 6』 森辺の堕落、滅びと希望


森辺の堕落,滅びと希望

あらすじ・内容

スン家の長女の要望により、因縁の相手、スン家で行われる森 辺の民の有力家長が集まる家長会議の料理を作ることになったアスタ。その会議では、アスタが町で行っているギバ肉料理の商売も議題として取りざたされるこ とに。そしてこの会議は森辺の民の行く末と、アスタたちの運命を大きく動かす 事件へと発展する。ルウ家との因縁、ついに決着!!

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いろいろと不可解な謎や意味深な伏線を張り巡らせていたスン家編ですがついにおおよその全貌が明らかになりました.

その伏線の開陳もさることながら,料理という文化がもたらす恐ろしいほどなまでの“侵略”を軸に,異世界で息づく確かな生活と絆をありありと浮かび上がらせてとても面白かったです.

ヒロイン達の可愛さは今回は抑えめで,キャラクターの不気味さや考えている思考のわかりやすさご優先されて読みやすさも良かったです.

波乱の展開でドキドキですが,ページをめくる手は止まらず一気に読めました.解放感も素晴らしい.

今後の展開からも目が話せないので早く続きを所望したいです.


感想 『異世界料理道 4』 大前提の“美味しそう”が詰まってる


まず今回も,グルメモノにおいて大前提の“美味しそう”が詰まっていて素晴らしい.

あらすじ・内容

ルティムの婚儀の宴も終了し、自身の森辺の民としての在り方 を見つめなおすアスタ。そんな彼の前に、またもや風体の怪しい男・カミュア=ヨシュが姿を現す。町では忌避されているギバ肉を食べてみたいというカミュア にギバ料理を振る舞ったアスタだが、料理を食べて感動したカミュアに町でギバ料理の屋台を出さないかという、驚くべき提案を受けるのだった。

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舞台はすっかり森辺から宿場町に移り,今度は屋台料理……というよりファーストフードが中心の展開へ.

しかしながら芯は変わらず肉料理,そしてそれをキーにして街と森との間の確執がしっかり浮き彫りになっています.

味覚と同じで人間性も主義主張も千差万別な人々の中で,料理の持つ素晴らしさ,その暴力的なまでの説得力が心地良いですね.

ビジネスがいよいよ本格化してきたので事態が急展開を迎えそうです.

かっこよく可愛いヒロイン達の動向も気になりますね.