ミステリーも相性いいです
超人気作.
全巻から引き続きミステリー風味の展開でルールの中で同抜け道をすり抜けたのかを考える楽しみがあります.
色々な謎はそのままにして今巻で一区切りになるのは残念ですが,時系列がまた戻っていつもの面々に会えるのもまた楽しみですね.
ミステリーも相性いいです
超人気作.
全巻から引き続きミステリー風味の展開でルールの中で同抜け道をすり抜けたのかを考える楽しみがあります.
色々な謎はそのままにして今巻で一区切りになるのは残念ですが,時系列がまた戻っていつもの面々に会えるのもまた楽しみですね.
焦りは禁物
それぞれがそれぞれの想いを抱えながら将棋道を真っ直ぐ突っ走る今作.
前巻の大一番から打って変わって複雑に絡み合うキャラクターたちの関係性模様も楽しいですし,将棋うんちくも磨きがかかっていました.
神様や魂といったモチーフとともに目に見えない気合いとか想いとかが溢れ出して止まらない感じの表現が相変わらず素晴らしいです.
AIが台頭してコンピューター将棋が隆盛してきた中で一歩踏み込んだ描写も印象的です.
小学生の娘さん達もいろいろな初体験をしながら踏みとどまらずに前向きに頑張っているのも微笑ましいです.
次巻へのヒキは強くはないですが,またアニメ化や昨今の将棋情勢によって盛り上がること間違いなしなので,引き続き注目していきたいですね.
悪意の意義
あらすじ・内容
大人気Web小説第12弾!
繰り返すたび、記憶と異なる展開を見せる『聖域』――四度目の機会を得たその場所で、スバルはついにあってはならない存在、『嫉妬の魔女』との邂逅を果たす。影に呑まれる集落、敵であるはずのガーフィールの助力、実験場と呼ばれた『聖域』の真実。――そして、白い終焉を迎える世界でスバルの覚悟を嘲笑う魔人。希望に裏切られ、真実に絶望し、それでも未来を諦められないスバルは魔女との再会を求めて墓所へ臨む。そこでスバルは、『ありうべからざる今』と対面し――。「――もう、立てなくなってしまいましたか? スバルくん」大人気Web小説、期待と裏切りの第十二幕。――置き去りにした世界の、声を聞け。
いくつもの死に戻りを経て最善を探していくのが本作の醍醐味なんですが,今回はその死に戻りループそのものがそのままテーマになったかのような流れでしたね.
実に様々な場所・時・人が複雑に絡み合った今回のシチュエーションの解決は非常に興味深いのですが,主人公の能力の根底と世界の有り様の広げ方の方向性のような提示もなされていたのでワクワクしますよね.
様々な思惑によって移り変わるシチュエーションもハラハラドキドキな展開ですし何よりも良い意味でキャラクターがしっかり暴れているので読んでいて楽しかったです.
そしていよいよ集合する悪意の塊のような魔女集団……バケモノ達に囲まれた主人公の命運が気になりますね.
悲劇と希望は続いていく
あらすじ・内容
《アリシゼーション編》最後を飾るエピソード!
アンダーワールドは、三百年に及ぶ争乱の果てに、ついに一つになった。どこからともなく現れた、たった一人の《ベクタの迷い子》が暗黒の神を倒し、この世界に平和をもたらしたのだ。しかし、そんな人界の中枢、白亜の塔《セントラル・カセドラル》にて――。《整合騎士見習い》へと昇進したロニエ・アラベルは、人界の最高意志決定者《代表剣士》キリトから、衝撃的な言葉を耳にする。「――いずれもう一度戦争が起きる」 《アンダーワールド大戦》のその後を描いた《アリシゼーション編》最後を飾るエピソード!
結末のさらにその後にはまだまだ問題があって……という感じの巻.
キャラクターのその後が描かれるのが純粋に嬉しかったですし,またミステリー風になっているのでトリックを想像して楽しめる点も良かったです.
主人公はとんでもない力を持っていますが一人の力ではなんともならないことを皆で考え,苦悩しながら進むさまが見ていてハラハラドキドキを生んでいて素晴らしいですね.
陰謀を暴き新たな謎が次々に現れ,そして次なる陰謀が見え隠れしています.
彼らがどのようにそれに挑み,失敗し,それでも何かをつかむのかを楽しもうと思います.
集結し決着することの意味
あらすじ・内容
ついに≪アリシゼーション≫、完結!
「――キリトくんだ。わたしのキリトくんが、帰ってきた……」 ≪アンダーワールド≫全土が混沌と化す、≪最終負荷実験≫の二日目。≪人界軍≫最強の整合騎士ベルクーリ、スーパーアカウント・太陽神ソルスを持つシノンを打ち破ったガブリエルは、≪ワールドエンド・オールター≫を目指すアリスを追う。一方、圧倒的な数の≪暗黒騎士≫に包囲された≪人界軍≫囮部隊の戦場では、アスナの奮闘、リズベットやシリカらの助力虚しく、ついに自失状態のキリトが、ラフィン・コフィンの残党≪PoH≫につかまってしまう。積年の恨みを晴らさんと、PoHの毒牙がキリトに迫り―― 瞬間。キリトのこころの中に、声が響いた。それは、共に暮らし、戦い、笑いあった彼の親友の声。たった一人の、最高の相棒の声――。ついに、キリトは復活する。アンダーワールドに生きる≪すべて≫を、救うために。
長大な章の一つの終焉を見ました.
リアルと仮想世界,目まぐるしく変わる状況と戦いの最中にふと訪れる人間味の深さ.
すべてが合流して流れていく大きなうねりの展開できれいに着地してエンターテイメントを感じる幸せな時間を過ごせました.
キャラクターも新旧勢揃いでとても嬉しかったですし,敵側もとにかく濃くて飽きなかったです.
アリシゼーションの1巻目のシーンが最後にはありありと思い浮かべることができたのでジーンとなりました.
願わくば新たな希望と永久に続く冒険に乾杯を……キリトくんには安らかなお休みを……
壮絶な戦い,白黒決着す
あらすじ・内容
《代々木公園地下迷宮》の女神ニュクスとの戦いを描いた劇場公開アニメブルーレイ、絶好調発売中!!
ホワイト・コスモス率いる《白のレギオン》の領土に攻め込んだスカイ・レイカーやブラッド・レパード率いる新生《黒のレギオン》。しかしそこで待ち構えていたのは、加速世界から退場したはずのバーストリンカー、オーキッド・オラクルによる心意攻撃《領土戦の無制限フィールド化》だった。謎の現象に危機感を抱いたシルバー・クロウは、メタトロンと共に最高度情報領域《ハイエスト・レベル》に移行、状況を把握しようとするが、そこに、突如新たなアバターが出現する。白のレギオン《七連矮星(セブン・ドワーフス)》の一人、スノー・フェアリー。そのF型アバターは、メタトロンとハルユキの精神的接続を断たんと攻撃を仕掛けてくる。一方、《無制限フィールド(ミーン・レベル)》のスカイ・レイカーたちは、白が仕掛けた死の《罠》――《無限PK》による加速世界からの一斉退場――に嵌まりつつあった。窮地に立たされた仲間たちを救うべく、ついに黒雪姫とニコが駆けつける――!
どんでんにつぐどんでん返しと伏線のオンパレード.
伏線も追加されては回収されて目まぐるしく変わる状況にハラハラしっぱなしです.
とんでもなく綿密に練られた罠を知恵と勇気で突破する快感とまだまだ底を見せない敵の計り知れなさが見事に調和する構成も素晴らしい.
どんな状況でも前に進んでいこうとするキャラクター達見てるとアツくなりますし少し等身大で人間臭いキャラからビクともしない超人じみたキャラまでいて実にいろいろな楽しみがあります.
そして最後のオチもなんともワクワクする終わり方.今から楽しみでしょうがありませんよ!
時代のうねりが加速する
あらすじ・内容
最終決戦迫る最新刊!!
「――行くぞ、レイン!!」「――来い、ロータス!!」 《災禍の鎧》、《バックドア・プログラム》、《ISSキット》、そして《災禍の鎧マークII》――。加速世界にあまたの悲劇と混乱をもたらしてきた謎の組織《加速研究会》。その表の顔は、六大レギオンの一角として港区エリアを支配する白のレギオン《オシラトリ・ユニヴァース》だった。全ての元凶にして黒幕、白の王《ホワイト・コスモス》との決戦を前に、黒雪姫率いる《ネガ・ネビュラス》は赤のレギオン《プロミネンス》との合併会議に臨む。ネガ・ネビュラスからの出席者十一名に対して、プロミネンスは総勢三十三名。実に三倍もの規模を誇る大レギオンの全貌を初めて目の当たりにし、圧倒されるハルユキだったが、会議は序盤から思わぬ展開を辿る。「シルバー・クロウ!! ネガ・ネビュラス代表として、オレと戦え!!」 初対面のバーストリンカーに、いきなり戦いを挑まれたハルユキの選択は――!? いっぽう、ニコと黒雪姫も、禁断の《王》対《王》の戦いへと突き進む。対峙する二人は、二つのレギオンをまとめあげることができるのか――!?
大きな流れ同士が合流し,更に巨大な流れとなって怒涛の展開を見せた巻でした.
前巻が謎の開示と過去の集約だとしたら今巻は確かな一歩で謎に迫り,激動の流れで前に進んだ巻ですね.
無数のキャラクターたちがそれぞれのアイデンティティーをぶつけるところも魅力的なのですが,やはり成長した主人公とその仲間の頼もしさから見る“前に進んでいる“感じがいいんですよね.
いよいよ敵の本拠地にたどり着いたわけですがやはり一筋縄では行かなそうです.
提示された新たな謎とともに風雲急を告げそうな次巻に期待です.
絆が集まり,総和になる
あらすじ・内容
加速世界の≪果て≫――その謎に迫る!
黒雪姫が卒業してしまう前に、≪加速世界≫の果て――≪ブレイン・バースト≫のクリア条件を知るため、ハルユキはスカイ・レイカーと共に≪帝城≫へと赴いた。 絶対不可侵であるはずのそこには、何故か陽気に二人を迎える黒の剣士、グラファイト・エッジの姿が!? 困惑するハルユキだったが、≪帝城の住人≫トリリード・テトラオキサイドとも合流し、四人+1エネミー(メタトロン)で深部へと進んでいく。 そして、ハルユキはついに知る。七番星『揺光』の神器≪ザ・フラクチュエーティング・ライト≫が≪帝城≫に鎮座する意味を……。 加速世界の謎を知り現実世界へと帰還したハルユキを待っていたのは、最終決戦間近の≪ネガ・ネビュラス≫へと続々集う、頼もしい仲間たちだった。 過去最大のキャラクター&アバターが登場する最新刊
次々と明かされる新事実と,そこから新たに生まれた無数の謎…….
加速世界の始まりと終わりの場所で主人公達がうけとめた様々なことが物語を一層際立った仕上がりにしていますね.
また後半の展開もアツい……続々と集まるかつての縁と絆を結んだ相手が仲間となって強大な敵に向かうシチュエーションはまさに求めていたものです!
しかし男女比が……笑
一人ひとりが傷を抱えつつもたしかに前に進んでいく.そんな力強いアクセル・ワールドらしい巻でした.
次回からいよいよ決戦なのでどんな展開を迎えるのか楽しみです.
英傑集結の巻
あらすじ・内容
ついに実装の≪宇宙ステージ≫で、≪あの黒い双剣士≫との壮絶バトル!
白のレギオンに挑むため、黒雪姫率いる≪ネガ・ネビュラス≫は、緑のレギオン≪グレート・ウォール≫との休戦及び共闘を申し出た。 緑の本拠地・渋谷第二エリアにて、緑の王≪グリーン・グランデ≫、その幹部集団≪シックス・アーマー≫と対峙するハルユキたち。しかし会談が開始される直前、思いがけない人物が乱入してくる。 そのアバターは、黒雪姫と同じく、真っ黒な姿で、二本の剣を携えていた。 グラファイト・エッジ。元≪ネガ・ネビュラス≫の幹部≪四元素≫の一人。両レギオンに浅からぬ因縁を持つそのバーストリンカーが二人の王に持ちかけた、驚くべき提案とは――!? いっぽう、赤の王≪スカーレット・レイン≫ことニコも、加速世界と赤のレギオンの未来を見据えて独自に動き出す!! ついに≪宇宙≫ステージも実装!? な禁断の最新刊登場!
かつての仲間が今日の友……その逆もまたあり得ると言った様相の巻でした.
長期シリーズですが伏線がこれでもかというくらいにガシガシとばらまかれていていつ回収するのかとわくわくしつつも謎が深まるばかりです.
MMORPGものと同じく,現実世界と加速世界での感じ方の違い,匿名であることによって生まれる軋轢……などが物語の機微として見事に表現されていました.
不穏に沈黙する強大巨悪な敵と着々と前に進む主人公達のどちらがより深く,そして速いのか.
加速世界の趨勢からまだ目が離せなさそうです.
群雄割拠 乱闘乱舞
あらすじ・内容
ついに現実世界のプレイヤーたちがアンダーワールドに到達し……!
――≪光の巫女≫アリス。――≪闇の軍勢≫すべてを犠牲にしてでも、我が手中に収める。≪最終負荷実験≫二日目。整合騎士による命がけの奮闘により劣勢になった≪ダークテリトリー軍≫は、卑劣な手段で反抗を開始する。アンダーワールドを外部から観測していた米軍傭兵・クリッターが、現実世界の人間たちを最終決戦に投入する。全米のゲームコミュニティサイトで≪本格派VRMMOゲームのベータテスター募集≫と称し、騙してログインさせたプレイヤー数は、五万人を超えた。闇の軍勢の増援に、絶体絶命となる≪人界軍≫。スーパーアカウント・ステイシアでログインしたアスナ一人では到底太刀打ちできなかった。そこに、アンダーワールドで言い伝えられてきた創世の神々が舞い降りる。白く輝く太陽神ソルスと、優しく暖かい地母神テラリア。その二柱は、シノンとリーファの姿をしており……。
ライトノベル最高峰のこの作品.
ヒロインたちが続々と投下されてかなりの豪華な顔ぶれのサービス無双と思いきや,蓋を開けたらストレス展開の連発でなんともいえない展開に.
助走が長いほうが高く飛べますが続きはどんな感じになるのか,前巻と同じく混乱が続いているので全く予想がつきません.
賛否両論別れる中国と韓国の登場ですが個人的には非常にニュートラルな気持ちで読めました.逆にこの程度の煽りで心動かされるのもどうかなと.
ヒロインたちだけでなく今までの脇キャラクターたち誰もが信念のかたまりで,確かに息づいていて,そこであがき苦しみもがき掴み取ろうとするその空気感が相変わらずすごいですね.
きれいな着地を期待する次巻ではそれぞれ個々の物語もしっかりした決着を求ていきたいですね.