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感想 『俺たちは異世界に行ったらまず真っ先に物理法則を確認する』


高専生のドヤ顔

オタクなどのマイノリティーに属している側の人間はたまに周りに発散してもらいたくなるものです.

持っている知識を思う存分に開陳したい,そして自分に最大限注目して理解して認めてほしい……こんな欲求です.
この作品はそうした欲望が合致した人にとってはかなりの精度で満たされるようにできていますね.

それぞれのキャラクターの苦悩もそれに即した内容になっていてシンパシーを感じやすくなっていて丁寧な作りです.

次の展開でどんな知識が披露されるのか,そんな楽しみ方が出来そうですね.


感想 『非オタの彼女が俺の持ってるエロゲに興味津々なんだが…』


エロゲへの信念

あらすじ・内容

私をあなたの……奴隷(カノジョ)にしてほしいの

エロゲ好きの高校生・一真は、学校一の秀才にして、美少女優等生の水崎萌香に告白される。しかも、萌香は一真好みの『ヒロイン』になるため頑張ると宣言!? 「私を……調教してくれる?」 これ、なんてエロゲ?

主人公がエロゲへの愛をもっておいしいシチュエーションに待ったをかけるお話でした.

キャラクターはどれも可愛く生き生きとしていてきれいに描かれていて悪い人がいない優しい世界でした.

それだけにもう少し後半の盛り上がりもハード目の展開にしてほしかったのが好みとしてはありました.

あとはどれだけ主人公が魂込めて趣味に燃え上がれるのかをもっと読んでみたかったですね.


感想 『キミもまた、偽恋だとしても。 1 上』 偽の恋と秘匿な気持ち


偽の恋と秘匿な気持ち

あらすじ・内容

「理想のヒモ生活」渡辺恒彦が描く、次なる理想のヒロインとは……。
「ねぇ。わたしの秘密、バレてないよねっ!?」「俺の秘密、バレてないよな!?」

関 東圏のとある田舎町。岩下学園に越境入学して間もなく、村上政樹は学級委員の長島薫子に「偽装恋人」になって欲しいと頼まれる。薫子の家は地元では知らな い人のいない旧家。お見合いを回避するための手段として偽装恋人の役を頼んだのだ。しかし、政樹が薫子の親に紹介されると思わぬ事実が発覚! それは村上 家こそが長島家の主筋の直系だったこと。そして、あれよあれよという間に、婚約まで話が進んでしまい、2人は引くに引けない状態になってしまって……!?
そんな二人にはそれぞれ相手に対して、一つだけ大きな秘密を抱いていた。それは「隠れオタク」「隠れ腐女子」という秘密であった。

オタクと非オタクで揺れるオープンマインドな少年少女の青春を描きつつ,奇妙なシチュエーションがまさに王道なニセコイラブコメがガツッときた作品.

正直クリーンヒットです.

ヒロインのテンパり腐女子お嬢様な面が可愛いのと主人公の冷静に世渡り上手そうなのにどこか詰めが甘いところがいい感じにハーモニーとなって展開に魅力を足してます.

サブキャラクターもなかなか魅力的なので次回はどんどん活躍して引っ掻き回して欲しいところです.

コテコテのラブコメの胸やけするようなところは薄めて,ドタバタ勘違いラブコメの側面を強調したような展開もなかなか好印象です.


感想 『おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! 13 大学生編』


テンポが良すぎる大学生リア充ラブコメディは今日も元気でした.

あらすじ・内容

学園祭で長谷川と柏田が急接近……!?

学祭で某S●S団的な映像を作ることになった俺は、脚本担当になった長谷川と二人一緒に過ごすことが多くなっていた。恋ヶ崎も応援してくれて、完成を楽しみにしていたのに、なんでこんな誤解が……?

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かわいい女の子たちがもちろん魅力なのですが,なんと言ってもこの恐ろしいまでのテンポと読みやすさです.

前回の方が全然修羅場でしたが,今回は今回でリア充満喫の影に見え隠れする切ない恋心がキュートです.

一周回って役者が出揃ったラブコメですが,この先どんな風雲急を告げるのか.

今から楽しみです.


感想 『オレと彼女の萌えよペン 4』 大人と若者、信条と遊び


人間関係のバランスとイベントのサックリさが見事に調和してます.

あらすじ・内容

エミリが辞めて、泉と茉莉の漫画もここで打ち止め!?

ラブコメイベントが目白押しだった修学旅行が終わりを告げ、俺の萌え理解もこれからだ!と、意気込んでいたのに……エミリちゃん辞めちゃうのか……。しかも最近仕事も、マズいムード……な、なんとかしないと!

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学校パートと創作パートの明るい雰囲気もいいんですが,やっぱりその驚異的な読みやすさがこの作品の特徴ですね.

大人と若者,信条と遊びの対比.

ドキドキするシーンとラブコメしてるシーンがキュンキュンきて何とも言えない雰囲気を醸し出しています.

でも恋にトラブルはつきものでしょう.

この先の波乱な展開に期待しています.


感想 『おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! 12(大学生編)』


リア充爆発しろと満を持して言える巻でした.

あらすじ・内容

サークル参加で挑む夏コミ! 同人誌の統括は――俺がやるの!?

漫研で夏コミへのサークル参加を決めたが……時間がない! 恋ヶ崎にムラサキさん、小豆ちゃんも手伝ってくれることになり、合宿を行うも――あれ、お酒で変なテンションになってない!? ……締切、間に合うよね?

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春から夏にかけての大学生のリア充イベントを順繰りにクリアしつつオタクイベントも王道でガッツリと進行した満足のいく1巻でした.

遠距離恋愛特有のラブラブ感の演出もそうだし,ラブコメのひとつひとつのドキドキ感が丁寧に描かれているのにもかかわらずするっと読めちゃうのが不思議な作品です.

恋にバイトにサークルと大忙しですが主人公のこの平凡感が心地良いですね.


『エイルン・ラストコード』 1 感想 至高で嗜好な珠玉の一品


至高で嗜好な珠玉の一品.

内容紹介

これは嘘を真実に、空想を現実に変える、いや変えていった人間達の魂の物語である。
西暦2070年。人類が謎の生命体マリスから襲撃を受けて半世紀以上の時が流れた。
「闘うの……ヤなの。痛いのイヤ……もう全部……ヤなのイヤ……助けて、誰か……」
だがマリスに唯一対抗できる巨大兵器 <黒き魔女> デストブルムのパイロット・セレンは絶望的な戦いに精神を疲弊しきっていた。そんなある日戦場に奇跡が舞い降りる。
国籍不明の謎の戦闘機が出現、この世界に存在し得ない超兵器で、マリスを一掃する。
盛り上がる人類。だが、戦闘機から出てきたのはこの世界での大人気アニメ「ドール・ワルツ・レクイエム」のパイロット、エイルン・バザットそっくりの少年で――。

 

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かつて巨大ロボットテーマでこんなにも大満足な構成で正攻法でパンチを打ってきた作品があっただろうか.
ヒロインたちと主人公,サブキャラに至るまでとにかく良い.
憎めず,それでいて魅力的でイキイキしているのが良い.
そして極限まで研ぎ澄まされたお約束とも言える爽快感はまさに小さい頃に見たロボットアニメそのもののワクワクで,そういう意味では大人にも若い世代にも読んでもらいたい作品です.
挿絵の演出もネタバレになるので言えないが諸々卑怯なレベルです.
ロボットモノに対して特に真摯に向き合った結果の作品とするならば納得のクオリティーです.ずるい.
絶賛したものの,やはり敵が無機的なのが目立ってしまっているのが気になってしまいます.
しかし心配はしていません.作者なら読者が満足する最高のおもてなしを用意してくれていると信じられる,そんな作品でした.