「議論」カテゴリーアーカイブ

ライトノベル雑談のタネ -紀伊國屋の文芸、異世界転生禁止デマ拡散など-


不定期でお届けする最近ライトノベル界隈を騒がせているニュースを斬っていくコーナー.
週次を目指していますが、しばらくは不定期ということにさせてください.

その名も……

ラノベの雑談のタネ

張り切っていきまっしょい.

 


■紀伊國屋書店 – ラノベと文学の狭間の住人に向けた「ラノベと文芸の深淵(アビス)~虚無の中のWeiβ&Schwarz」フェア 開催

ラノベは卒業したけど少年少女の心は忘れていない全年齢……という単語が微妙にキンキン触れましたが,どうやらそういった方々にむけて「ライト文芸」といったものを広めていこうという心意気のようです.

個人的には各出版社が協力したアンケートも結構見どころがたくさんあって面白いです.(画像を拡大すると普通に読めます)

少し気になったのは講談社タイガ編集部さんのコメントにあるように,ライト文芸のライトは「軽い」という意味のライトと捉えている人が多いのではないかという仮説の点と,
その問いに使われている「ライトノベル(中略)一度ヒットが出ると似た系統の書籍が乱立し、またこれか!と思われてしまう傾向」という言葉に現れているように,そうとうライトノベルって同じようなものが堂々巡りしていると思われているんだなぁというところに寂寥感を感じました.

このブログのエントリーにたどり着くような方々には当然な情報だとは思いますが,ライトノベルも本当に多種多様な作品が出ていて一概にそういった傾向はないと考えています.
(とはいうものの「一度ヒットが出ると」という前置きがあるのでデータとしては検証しやすくはしてくれているみたいなので,主観的に調べてみるのも面白そうですが……)

結局メディアワークス文芸編集部さんの言うように,”ドキドキワクワク”する物語を読者が求めていることは間違いが無いでしょう.

ちなみに私個人は”ライト文芸”と呼ばれるジャンル郡とライトノベルで刊行されたことがある数々の作品の間に違いをあまり感じることができていない派閥の者です……同じような人いませんか?
でもまぁ,もしかしたら俗にいう”文芸的な”作品を毎月百冊以上も刊行されている中から好みのものを見つけること自体が難しくなっている昨今においては,傾向が明示的になっていく事自体は喜ばしいことだと思います.
こちらの企画,是非足を運んでラインナップを確認したいなと思います.
(ただ名前が厨二クサすぎやしませんかね……)

 

 


■なぜか『小説家になろう』およびライトノベルの新人賞で異世界転生と異世界転移が禁止された!というデマが広まる

この流れ謎すぎやしませんかね.

発端はこのツイートみたいです.

それをみた人たちが次々に,「小説家になろう』短編小説賞、異世界転生・異世界転移が禁止される」というデマになり,それが広がりまとめサイト等で歪んだまま転載され……という悪夢を見るような流れを辿ったようです.

togetter  「『小説家になろう』で異世界転生が禁止された」「ラノベ新人賞で異世界転生が禁止された」というデマが広がる まとめました。

実際どういうことなのかはコメント欄含めてここでよくまとまってます.

人の伝聞は怖いとは言いますが,どうしてこういう解釈になったのか.
少し考えればおかしいことに気づくレベルの荒唐無稽な話なのにもかかわらずです.

ただこの件について私は思うところがあって,
それは

「Webのライトノベルひいては異世界転生モノに対する偏見とドヤ顔でしたり顔で語りたい欲求」

についてです.

今回こういったデマが広がったのは私は単純なことだと思っていて,ひとえにこのツイートがネット住民が考える

「こういう感じに異世界転生モノのライトノベルや作品について雑に叩いたら気持ちいし,したり顔で語れるんだろうな」

という暗い欲求に見事に合致した一つの事実だったからです.

日頃から「あーあ。やっぱり異世界転生や召喚モノって増えすぎたよな。だから新人賞でも明確に禁止されちゃったよ。ウケる」って言いたくてウズウズしている自称「物書き」もしくは「文学好き」が大量に釣れたという側面もあったのではないでしょうか?

(もちろん,多種多様な好みがあるこの世界でそういったレギュレーションが組まれる新人賞が出てきてもおかしくないですが,それにしたって特に違和感も感じずに飛びつくほどのことでしょうか……)

そのようなケモノのような欲望に身を委ね,真偽や実際のところを確認せずに「ついになろうが異世界禁止したwwwww」という芝を生やすアカウントが大量に発生したところをみていい感じに天狗のお供えされちゃうんだろうなぁという感想が湧いてしまいました.

自分への戒めも含めて,このようなケモノにならないように日々精進したいともいます.

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■ストーンエッジ代表三木一馬氏がいろいろ語ってる

いろいろ語ってます

変わりつつあるエンタメ業界を生き抜くその術とは──ストレートエッジ代表・三木一馬さんインタビュー

編集者という枠の拡張というより革新でしょうか.

エージェントいう概念を出版社にもたらしていくチャレンジングなスタイルをぜひ応援したいです.

新規IPも考えているみたいですが,現在は契約している作家で手一杯みたいです.
しばらくは得意な小説やマンガでガシガシやっていくみたいですね.

特に注目する点として,エンタメ業界の高齢化やライトノベル業界のレーベル数の増加について言及している点です.うーん非常にクールなコメントではないでしょうか.

我々読者としては常に「選択する側」である権利があるわけですが,それはつまり選択する(あるいは選ばなかった選択をきり捨てる)ストレスを享受することでもあるわけです.

Web媒体が開拓されたことで広がった裾野は大まか読者側も作者側も編集側にも好意的に迎えられていますが,そこから無思考でランキング上位からポンポン選んでいくことにはいろいろな危険がはらんでいることは覚えておきたいことですね.
(そうなるとプラットフォームの権力・勢力が本当に強くなるので.)

三木一馬さんはこのインタビューも面白かったです.

『とある』『シャナ』を生み出した打ち合わせに学べ!“6000万部編集者”が語る 部下への「ポジ出し」術

”ダメ出しの反対の『ポジ出し』”という考え方が面白いですね.

そして”対案を出す”ことの重要さを説いています.

批判ではなく”対案”であることの大事さ.

我々読者だけでなく,作家側の在り方,そして編集者の在り方にも変化が訪れようとする時代なのではないでしょうか.
いろいろと深く考えていきたいところです.

 


いかがでしょうか.

いつもTwitterで徒然なるままにライトノベルについてつぶやいていましたが,たまにはガッツリエントリーを書こうかなと思い立ってバババッと書いてみました.

定期的にライトノベルの雑談のタネになる話をお届けしたいと思います.

それでは次のタネまでおさらばです.

リココ


なぜ私は電撃文庫を読まなくなったのか? -電子書籍と「読みたい欲」「興味アンテナ」の関係


絶対ナル孤独者 (1) ―咀嚼者 The Biter― (電撃文庫)

背景:自分のライトノベル読書,電子書籍の現状

先日,最後に読んだ電撃文庫がなんだったんだろうと『Maburi!』※で振り返ってみました.
(※宣伝:自作の書籍管理アプリです.GooglePlayストアで公開中!

そしたらびっくり,2014年12月13日の『なれる!SE12』が最後でした.

ピーク時は毎月5~6冊は読んでいた自分からするとものすごく意外だったのでここいらで「なぜ電撃文庫を読まなくなったのか」を腰を据えて考えてみようと思いました.

前提として自分はほぼすべての本を電子書籍で買うようになって久しく,それが直接的な原因なんですが,
じゃあなんで電子書籍メインになって急に読まなくなってしまうのかを真剣に考え,その理由から色々と言いたいことをここに残しておくことにしました.

 

 


理由1:電子書籍(BOOK☆WALKER)で新刊が配信されない

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恐らくコレが最初にして最大の理由

例えば今年の電撃小説大賞作品がいつ配信されているのかというと,5月14日です.
大賞受賞作である『ひとつ海のパラスアテナ (電撃文庫)』や金賞『運命に愛されてごめんなさい。 (電撃文庫)』などが2月に発売したことを考えれば,約3ヶ月の遅れですね.
もちろんそのくらい我慢しろよと言う人もいると思いますが,もはや自分は電子書籍ショップを”本屋の代わり”として使いっている身でありますので,3ヶ月”読みたい欲”を維持するのがなかなか難しかったんでしょう.

 

お金と時間があるかどうかは別として,本を買って読むという行為に辿り着くまで,2つの大きな要素があると私は考えています.

1つは単純に”読みたい欲”
2つ目は自分のアンテナ(琴線)のアツさです.

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本読みの一部の方に共感していただけたら良いんですが,”読みたい欲”ってすごく気まぐれなんです.
10年前にぴくりとも来なかった作品に手を出したくなったり,急にバッドエンドが読みたくなったりなど…….
知識欲と少し似ていて,違うようなコントロール不能な感情だったりします.

そしてそれは情報収集というか興味のアンテナの熱力ともいうものと掛け算の関係に在あるんです.

例えば2年3ヶ月前に発売された本って何?と唐突に言われても絶対出てこないじゃないですか.でも今週に発売する新刊に『魔法科高校の劣等生 (16) 四葉継承編 (電撃文庫)』とか『僕と彼女のゲーム戦争 (8) (電撃文庫)』とか有るよねって出てくる可能性のほうが高いじゃないですか.

まぁ出てこない事のほうが多いんですがそれでもその時のアンテナがどれだけホットなのかと”読みたい欲”の掛け算で,本って買われて読まれると思うんですよ.

電子書籍だと本屋より顕著だと私は考えています.

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本屋だと目の前の実物がビンッビンッに”読みたい欲”を刺激するというか物欲にそのままダイレクトアタックだし,アンテナで引っ掛ける手間もなく目の前に存在するその事実でアツアツになるじゃないですか.

電子書籍はクールです.それが良さでもあります.読みたいと思った10秒後には読めるくらいアンテナ熱量いらないんですよね.

 

そんなこんなで脱線しかけていますが,ようは電撃文庫に対しては興味アンテナが3ヶ月で冷めちゃうんですよ

で,冷める(覚める)とどうなるかって言うと完全に”気まぐれな読みたい欲”まかせになっちゃう.もしくは”アンテナの再活性待ち”になっちゃうんです.
アニメ化決定!とか,誰其が読んだとか,話題になってるとか……いろいろな要素でアンテナは再活性するんですが結局はそんなもんです.

 

 


理由2:電子書籍ですべての作品が配信されない(いつ配信されるのかわからない)

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個人的にコレもかなり気になっています…….

支倉凍砂先生の『WORLD END ECONOMiCA (1) (電撃文庫)』をいつ読めるのか?と不安に駆られたりする.けど次の日にはアンテナが冷めてケロッとそのことを忘れる.
忘れたまま3ヶ月が経過する……みたいな感じですね.

 

 


 理由3:読まなくてもどうということはない

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当たり前なんですが,ライトノベル読みとしてすべてのレーベルに手を出している以上,電撃文庫を読まなくても十二分に市場から潤沢なエンターテイメントを摂取できます
いやコレあえて書いたのは,自分的には意外にこの事に気づくために結構時間がかかったことです.
中学生からライトノベルって読んでるんですが,高校生の時なんかは「電撃文庫読んでないとかほんとにライトノベル読みなの?」って半ばホンキで思ってました.

よく考えるとどうってことはないですね.
読んでなくても問題はないし,好きなモノ,好きな時に,好きな場所で読めば良いですから.

 

 


 発展:じゃあ本屋行ってライトノベル買えよ

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と,こういうツッコミが来るのは重々承知なのですが,

本屋行く習慣ホンットなくなりました.

高校,大学時代の自分には想像できないかもしれません.
「電撃文庫読まなくなった」よりも「本屋いかなくなった」のほうがよほど自分の中ではショックがデカかったです.
ショックのあまり「え、いやまさかそんな……なんだかんだ言って行ってるやろ……?」って自問自答しましたよ.
でも覚えている限りで最後に本屋行ったのは恐らく去年の暮れです.
(いや無意識に行っているかもしれない……とまだ自分で認めたくないレベル……)

技術書や他の雑多なものなどもamazonで買うようになりました.コミックとライトノベルはいわずもがな.

電子書籍とamazonがもたらしたものにすがりついています.
(少なくとも自分にとっては)読みたい欲とアンテナ熱は,”利便さ”に負けました.

自宅から(もしくは最寄りの駅から自宅の方向へ)徒歩1分の距離に本屋がある人にはこの気持ちがわからないかもしれません.

とにかくありとあらゆる場所,時間が自分にとって読書を楽しむ場所になりました.

わざわざ家とは反対方向に往復15分かけて本屋に行く必要もないし,本を吟味するのも全部インターネットで済ませるようになりました.
その時間を全て読書に当てるようになりました.

 

究極的に言えば,
本を消費するためのための時間は,本を消費するための時間に負けます.当たり前です.

あ,またポチった.
このエントリを書いている間に,「蒼鋼の冒涜者 (HJ文庫)」を買いました.
このエントリを書こうと思いあたった昨日は,MF文庫Jがほぼ全品30%オフなので大人買いしました.

全て15秒の出来事です.

 

 


 まとめ:

かなりの駄文になった気がしますが,少しでも共感する方や,いやいやまだまだそのレベルじゃねーよと思ったいただけたら幸いですね.

しかし自分でも信じられないです……本当に信じられないでしょうが,一昨年までは電撃文庫は年間50冊近く購入していたんですけどね…….
ちょっと前まで(去年の終わりごろまで)は「本屋に行く唯一の理由は電撃文庫を買うため」って飲み会とかで友人に言いまくってたのですが.

私みたいな人が増えると何が起きるんだろうとワクワクドキドキしてます…….

デンシショセキコワイ

 

りここ


なぜライトノベルが馬鹿にされるのか? なぜライトノベルは擁護されているのか?


俄に盛り上がる界隈での何故ライトノベルがバカにされるのか?問題にありとあらゆる武器で切り込むラノベクラスタたち.

私も尻馬に乗ってどの記事にもリンクを送らずに好き勝手エントリ書きますが,とりあえず色々思い出したものをひとつ.

 


 ■そもそも小説(の形態をとっているエンターテイメント)を正当に馬鹿にするコト自体の難易度は高い

 

曲矢さんのエア彼氏 3 (ガガガ文庫)

実際ヲタクコンテンツの中でも屈指の叩きづらさを誇るのが小説を媒体とする作品だと思います.

なんでかというと,他の形態と比べて,内容を楽しむには個人の教養やら知識やら想像力やらがモロにフル動員されるからです.

わかりやすく図にすると以下のようになります

ピラミッド小説漫画 2

小説には独特な「行間を読む」という作業が発生し,結果的に大なり小なりの色々な”解釈”を生みます.

なのでその構造上,同じ小説に対して叩いている人と擁護する人が同時に発生すること自体は実は当たり前なのです.

先ほど叩く難易度が高いと言ったのは実は語弊があって,正確には

しっかり読んだあと,皆が納得する理由で叩く難易度が高い」のであり,

結果的によく噛み砕かずに特に推敲もしてない,そもそもほんとに読んだのかも疑わしい(というより読んでない)感想や先入観が蔓延する意見が沢山出てしまう土壌が元々あるのです.

 

認めましょう.

小説を真面目に楽しんで,わいわい批評すること自体,

実際結構ハードルは高いのです!

(他のエンタメと比べて。)

 

しかしここで改めてライトノベルにフォーカスを当てましょう.

そうです.ライトノベルこそが,

そのハードルを下げる工夫を絶えず行い続けた,

一つの”商売形態”なのです!

 

 

例えばラノベには他の小説エンタメには無い要素があります.

とても大事なものですよ.

そう,

キャラの表紙,カラー口絵,挿絵です.

 

 


 ■想像力,妄想力を力技で補強するイラストの力

 

7秒後の酒多さんと、俺。(4) (ファミ通文庫)

 

雨の日のアイリス (電撃文庫)

 

このイラストの力についてはラノベ読者なら当然容易に実感するところでしょう.

演出として迂遠で曖昧な情景や描写も一気に補強するその威力は

我々読者の理解を強制します.

 

ガガガ文庫 王子降臨2 王子再臨(イラスト完全版)

 

その結果,別に内容を読まなくてもヒロインの可愛さやテイストを確認できるし,

読者同士でも流石にキャラクターの容姿に解釈のズレはなくなるし,

キャラについては比較的語らいやすいですよね.

 

 


 ■長文タイトルはテレビ欄

 

俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫)

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」が出た当初は単純にあの「十三番目のアリス」の伏見つかさ先生がなんか長ったらしい作品を出したとしか思わなかったですが,

その後メキメキと売れてそれ以降の長文タイトルの隆盛に一役買ったのは間違いありませんね.

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)

 

長文タイトルも新聞のテレビ欄と言ったのは賀東先生でしたか.

つまりは実際の鑑賞前の理解のため.

これもハードルを低くする工夫です.

 

 


 ■フォント芸も特殊配置イラストもテーブル図だってみんな工夫

 

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― GA文庫『のうりん』 挿絵より

 

「のうりん」が我々読者に与えた衝撃は大きいですね.
元々フォントを大きくしたり,太字にしたりする作品はありましたが,

作為的なイラスト配置,フォントをいじるタイミングなど,特に工夫が読者にも明確に伝わる「のうりん」は最高にエキサイティングでしたね.

また去年話題になった「僕は友達が少ない」のテーブルの見取り図の挿入も記憶に新しいですね.

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これについても色々と議論が紛糾しましたが,まぁそれはともあれ私が言いたいのは,

結果的に概ね目的が分かりやすい工夫は,ハードルを下げるということです。

 

 


 ■忘れちゃいけないメディアミックス

 

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メディアミックスとラノベは相性がいいです.

一番最初に貼った図を思い出してみてください.

ピラミッド小説漫画 2

小説媒体の原作は非常に多岐にわたる解釈を生みます.

すなわちそれだけ,読者の認識のズレを許容する土台が有るということです.

メディアミックスによって多チャンネルで広がっていけばより多くの人の目に触れる機会も増え,

さらに自分が触れたチャンネルを通してそのコンテンツを消費する上で,

”小説が原作である”ことそのものが作品を楽しむハードルを下げる.

しにがみのバラッド。(実写ドラマ) 全6巻セット [レンタル落ち] [DVD]

魔法少女を忘れない [DVD]

オール・ユー・ニード・イズ・キル ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]

 


 ■まとめ

 

ライトノベルは何故馬鹿にされるのか?

 

それは普通に考えたら真面目に馬鹿にするのには

(読者同士の想像の介在余地が大きすぎて議論が基本的には発散してしまうほど)

ハードルが高い小説媒体なのに,

ハードル下げて色んな人にわかりやすくして,工夫した結果

簡単に気軽に馬鹿にされるほど台頭したからです.きっと.

 

 

ライトノベルは何故擁護されるのか?

 

それは普通に考えたら真面目に真っ向勝負で擁護するのには

(知らなきゃいけない事が多すぎて)

ハードルが高い小説媒体なのに,

ハードル下げて色んな人にわかりやすくして,工夫した結果

簡単に気軽に擁護できるほど愛されてしまったからです.きっと.

 

 

消えちゃえばいいのに (富士見ファンタジア文庫)

キミとは致命的なズレがある (ガガガ文庫)

 

ここいらで筆置きます.

リココ


【名作小説をライトノベルで盛り上げてみた】走れメロス編


某所に触発され唐突に挑戦してみる.

私以上に酔狂なラノベクラスタがいたら是非自分でもチャレンジしてみてください.


 

 

 

 

メロスは激怒した。

 

 必ず、かの邪智暴虐じゃちぼうぎゃくの王を除かなければならぬと決意した。

 

 

メロスには政治がわからぬ。

 

 

メロスは、村の牧人である。

 

笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。

 

けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。

 

メロスには父も、母も無い。女房も無い。十六の、内気な妹と二人暮しだ。

(中略)

 

 

セリヌンティウスは、すべてを察した様子で首肯うなずき、刑場一ぱいに鳴り響くほど音高くメロスの右頬を殴った。殴ってから優しく微笑ほほえみ、

 

「メロス、私を殴れ。同じくらい音高く私の頬を殴れ。
私はこの三日の間、たった一度だけ、ちらと君を疑った。生れて、はじめて君を疑った。
君が私を殴ってくれなければ、私は君と抱擁できない。」

 

 メロスは腕にうなりをつけてセリヌンティウスの頬を殴った。
「ありがとう、友よ。」二人同時に言い、ひしと抱き合い、それから嬉し泣きにおいおい声を放って泣いた。

 

 

群衆の中からも、歔欷きょきの声が聞えた。暴君ディオニスは、群衆の背後から二人の様を、まじまじと見つめていたが、やがて静かに二人に近づき、顔をあからめて、こう言った。

 

「おまえらの望みはかなったぞ。おまえらは、わしの心に勝ったのだ。信実とは、決して空虚な妄想ではなかった。どうか、わしをも仲間に入れてくれまいか。どうか、わしの願いを聞き入れて、おまえらの仲間の一人にしてほしい。」

 

 どっと群衆の間に、歓声が起った。
「万歳、王様万歳。」

 

 ひとりの少女が、のマントをメロスに捧げた。メロスは、まごついた。佳き友は、気をきかせて教えてやった。

「メロス、君は、まっぱだかじゃないか。早くそのマントを着るがいい。この可愛い娘さんは、メロスの裸体を、皆に見られるのが、たまらなく口惜しいのだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミスマルカ興国物語 エックス (角川スニーカー文庫)

 

 勇者は、ひどく赤面した。

(古伝説と、シルレルの詩から。)

 


 

今最後がやりたかっただけだろって言ったやつ屋上.

 

 

 


新潮社が「ラノベじゃない×2、本当のことさ~♪」と言ったらラノベクラスタの話題にされたお話


新潮社が新文庫レーベルを創設したことはライトノベル好きの間ではにわかに話題になりましたが,どういうことか「ライトノベルと呼ぶな!」と呼びかけているらしいです.

新潮社、ラノベ作家の新文庫レーベル創設も「ラノベと呼ぶな」! 謎のこだわりでファン混乱

そんなこんなで今日もラノベクラスタの議論の種となったわけです.

確かに私としても「ラノベじゃないよ!」って言われても混乱というよりは違和感を覚えてしまいます.

記事にある通り,ライトノベルの一線級の作家陣を揃え,二次元の美少女を始めとする美麗なイラストを表紙にこしらえてなお叫ばれるのは「ライトノベルではない」という主張.

別にいいじゃんとは思うかもしれないですが,そもそもライトノベルであると主張することや,そういったことがどういう影響を業界に与えるのかということを考えることが楽しくなったのです.

※私としたことが「このライトノベルがすごい!文庫」を忘れていたのですがそれはご愛嬌です.

こういう面白い派生を見せたこの議論ですが,そこで重い腰を上げたのがid:mizunotoriさんです.

そのまとめが以下のリンクになります.

ライトノベルは自称するもの?

それはさておき(おいちゃうんだ)

例えば本屋の本棚の問題がありますよね.

レーベルが放つ「コレはライトノベルではない」という主張はすなわち,本の売り手である書店員さんたちの本に対するゾーニングへ強いメッセージ性を与えることになります.

もちろんいやいやこれだけ豪華な作家がいて,この表紙で……って書店員が思ったらラノベの隣に置かれるし,そもそも一般の書籍棚がない書店(とらのあなとかアニメイトとか)は普通に隣においてますしね.

私はどちらかというとメディアワークス文庫の例がありますし,どれだけ主張をしてもライトノベルの隣に置かれることが多い気もするし,ネット書店の利用が大幅に増えた今じゃあんまり意味のない主張かなという立場だったのですが,この件についてはいろいろな意見があるようですね.

なるほど確かにと思いますね.

それと興味深かったのでご紹介したいのですが,世の中のライトノベルクラスタにはこういう病気があるんですよ.

こういう人,私の周りにかなりの数がいます.同じ作家,同じ絵師,同じ話(一般レーベルに活躍の場を移ったライトノベルがちらほらあります.有名どころで言うと桜庭一樹の「GOSICKシリーズ」とか.)

……どれだけ共通項を持っていてもライトノベルでないという匂いを敏感に嗅ぎ分けて離脱するわけです.

実は私もこの病気のキャリアで,かなりの重度です.なんでなんですかね笑

敵にまわるというのはまた過度な煽り文句なんですが,事実ラノベじゃなくなった(ような匂いがする)だけで買わなくなる人は確かに周りに大勢います.

まぁ私は根っからのライトノベル大好き人間なので,「ラノベだから買う」「ラノベじゃないから買わない」は理解できても,「ラノベだから買わない」と「ラノベじゃないから買う」は根本的には理解できないのかもしれません.

私が共感できないからといって「ラノベと言われるととても恥ずかしくて買うことは出来ないけど,ライトノベルじゃないなら買おうかな」と考える人がいる可能性はゼロではありません,むしろ結構多いのではないかなと思います.

となるとなぜ美麗な二次元イラストを表紙につけたのか……そういうセンスィティブな人は二次元美少女の表紙を持って笑顔の女性書店員レジ係という最強の壁を超える必要があるわけですね.

まったくたまらないシチュエーションですな!ぜひとも今後新潮社さんにはおっぱいとかバーン!と出ているようなものを出して欲しいです.

 

とにかく今日も,ライトノベルクラスタは平和にわいわい議論をしております.

 

 

 

 

ん?「ライトノベルの定義は何?」だって?

 

 

 

 

 

 

てめぇ決着をつけてやる屋上へこい.