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感想 『殺人探偵・天刀狼真』  探偵でも開けない夜はない


探偵でも開けない夜はない

あらすじ・内容

「バ ケモノ専門の探偵だ。疑ってんならググれカス!」 人間の姿をした人間ならざる者『ホロ』と共存する白瑠璃市(しろるりし)。 「天刀狼真(アマトウロウ マ)」は姉を殺すことを目標に生きる、怪事件専門の探偵。 彼が白瑠璃市の路地裏にある寂れたバーへ足を運ぶと、そこで複数の惨たらしい死体を発見する。  同日同時刻。ギャング組織「クロノス」のリーダー「黒野弥人(くろのやひと)」は、生まれてから一度も外の世界に触れたことがないという不思議な少女、 「姫川蛍(ひめかわほたる)」と出会う。 狼真と黒野。やがて二人は邂逅することになる――。 殺人事件の犯人と姫川蛍の謎に迫るため、ゲス探偵とお人好 しギャングが、近未来都市を舞台にバカ騒ぎ! 痛快バディミステリー! ――市長は、擬似人格CPU?

人ならざる者同士のバトル&ミステリー.

丁寧な群像劇のような作りでそれぞれのキャラクターが抱えている過去なや想いがストーリーへとても深みを与えていました.

そのため,誰が主人公でどう解決するかのようなそういう感覚がなく,ある種の雑多なそれでいてスピーディーな展開になってます.ストレスはありません.

CPUでAIな市長がいい感じに狂言回しポジションでしかも一番人間味があって面白かったです.

話が進むにつれてどんどん明らかになる謎と新しい驚きを楽しみながら,キャラクター同士の新年のぶつかり合いとバトルを楽しむ,いい感じにエンタメ小説でした.