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感想 『僕は友達が少ない 11』 未熟だからこそ、それが輝かしい.青春賛美!


残念ラブコメの金字塔,ここに完結.
残念はそのままに,念が残る,未熟だからこそ,それが輝かしいと言わんばかりの青春賛美に感じました!

あらすじ・内容

心に残る今。

リア充の時間の流れは速い。小鷹達は、散々迷いながらも手に入れた、友達や恋人との充実した日々を駆け抜けていく。友情、恋愛、進路、家族のこと……。そしてやってくる、卒業。残念系青春ラブコメ、エピローグ!

 

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1巻から続いたそれぞれの道とこれからの道.
それを伏線回収で通しながら丁寧に寄り添って描かれているイメージです.
ここまで続いてもまだ新たな発見がある.良い気持ちでした.

色々と話題に事欠かない作品で,随分と読みての間でもて遊ばれた?作品でもあるので完結の感慨は深めです.正直さみしい.

しかしラブコメの新境地を間違いなく開いた作品だろうし,私は落ち込んだという印象は全くありません.

彼と彼女たちの未来はしっかり続き,しかし今を残して心に刻んで進んでいく.
ポジティブだけが能じゃない.そんな現代の一ルートを堪能できました.
お疲れ様でした.


感想 『CtG 3』 親子の絆……というテーマに対して.


前回も驚きましたが今回もとんでもない波乱で幕を開けました.

あらすじ・内容

ネトゲ嫁×幼馴染×本当の嫁!? VRMMO子育てファンタジー最新刊!

「わたしの娘を引き取りに来たわ!」ハルハの“本当の”母親を名乗る少女・日下秋理。秋理の登場で、遊と美遙と冬風との関係が更に複雑に!! おまけに、秋理は人類全てを巻き込む壮大な秘密を遊に打ち明けて!?

 

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親子の絆……というテーマに対して安直なアプローチをせずにSF的なところ,肉体面・精神面と多様な方向から見事に描ききっていて大満足です!

子供がどんどん成長するのが楽しみでもあり,寂しさでもあり,誇りにもなる.1巻2巻と危機を乗り越えた彼と彼女らはもう無敵なのかもしれませんね.
完結ということで寂しいですが,蓋を開けたらこんなにも多様な楽しみ方ができる作品も珍しいと感服しています.
次回作も待ち遠しいですね.


『ライフアライヴ! 4』 感想 大団円の劇場型青春ラブコメでした!


大団円の劇場型青春ラブコメでした!

内容紹介

いよいよ最終決戦の舞台、瀬海学園文化祭が始まった。初日に行われた討論会で千夏陣営、愛梨陣営のマニフェストが出揃い、残すイベントは三日目のミスコ ン、そして五日目、生徒会総選挙の最終投票だけに。「そんなに抱きつかなくていいんじゃないか?」「私たちは恋人なんですから、こうするのが自然なんです よ」支持率を得るための追い込みとして恋人を演じ続けながらも文化祭を楽しんでいた北斗と愛梨だったが、愛梨の様子がどこかおかしい? そして、生徒会総 選挙の行方は――? あさのハジメ×ゆーげんが放つ劇場型青春ラブコメディ、運命の刻が迫る……!

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間違っている女の子に正論を言うことの気持ちよさってありますよね.
この作品はキャラの掘り下げが物凄くてどのキャラでもジーンとくるようになっているのが本当に凄いです.
青春だし,まっすぐ進める奴もいれば,回り道したり,がんじがらめになったり,立ち止まったりする.それでいいんだよなと肯定してくれるような優しい作品です.
激しく命を燃やしながら一生懸命なキャラ達に励まされるし,素直にこんな青春送ってみたい!と思えました.
そしてゆーげん先生のイラストは本当に素晴らしいですね.今回は口絵も挿絵もかなりのクオリティーでまさに最終巻に相応しい彩りを添えてくれました.
彼と彼女の生活はまだまだ作品の中で続くでしょうが,我々読者はここでリタイヤです.『そこに立ち続ける強さ』を教訓にしたいですね.
お疲れ様でした!