「ライトノベル」カテゴリーアーカイブ

感想 『我が驍勇にふるえよ天地5 〜アレクシス帝国興隆記〜』


全面突撃全面完了

知略謀略の限りを尽くして争った前哨戦から空けての超絶バトル.

両軍の異常事態に次ぐ異常事態に上手はどっちだと目まぐるしく変わる戦況がすごかったです.

圧倒的武勇を誇る英傑のかっこよさだけでなく裏の裏のまた裏を書く合戦の醍醐味が詰まってたのが印象的でした.

力の限り戦う主人公もいいですが,いじらしく妖しくそれでいて鮮烈に輝く女性陣もいいですね.

そして衝撃のラストからの次巻へのヒキ……早く読みたくなります.


感想 『なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか? 運命の剣』 世界系ミステリー


世界系ミステリー

バトルファンタジーなのに世界全体巻き込む謎に巻き込まれる主人公という立て付け.

世界観が独特で少し全体像が複雑ですがあっさりとした読み心地なので全然気になりませんでした.

主人公が努力タイプで牙をずっと研いでいるタイプ.ヒロインは元気系で王道スタイル.

敵も魅力あるので今巻で退場したキャラも再登場してほしいですね.

今のところ本当の歴史を知っているのが主人公だけで,バトルも魅力ですが,なぜこんなことが世界に起きてしまったのかというミステリーこそ追いかけたいとしっかり思わせる,そんな作品でした.


感想 『ソードアート・オンライン20 ムーン・クレイドル』 ミステリーも相性いいです


ミステリーも相性いいです

超人気作.

全巻から引き続きミステリー風味の展開でルールの中で同抜け道をすり抜けたのかを考える楽しみがあります.

色々な謎はそのままにして今巻で一区切りになるのは残念ですが,時系列がまた戻っていつもの面々に会えるのもまた楽しみですね.


感想 『Re:ゼロから始める異世界生活15』 絶望の先の幸せな一区切り


絶望の先の幸せな一区切り

ヒロインが過去現在未来に渡る試練に挑む中各所のバトルもついにクライマックスに!

それぞれの立場と矜持を軸にぶつかり合っているのでどの場面とどっしりしていて読み応えがありました.

構成もいつもの各所の燃え上がりがキレイにラストに繋り,最後に不穏な空気を滲ませるいつもの感じでかなりしっかりまとまっています.

個性的な女性陣が見せる表情も素敵でしたが,何といっても主人公のあがき続けるカッコよさですよね.この作品の醍醐味です.

次回はまた別陣営も出てきそうなので久々のキャラクターたちに会えるのを楽しみにしたいと思います.


感想 『精霊幻想記 9』 夜会での攻防


夜会での攻防


丁寧な描写で貴族たちの社交界を描いた今巻.

空ぞれの立場の違いからくる駆け引きが見どころでした.

女性陣が誰もかしこも可愛く美人でいじらしい,それでいて芯がしっかりしています.

それでいて男性陣の中では主人公が飛び抜けて落ち着いているので勝負になりません……こういう際立たせ方もあるのかと感心しました.

最後の最後でいい感じのヒキになっているので次巻が楽しみです.


感想 『やがて恋するヴィヴィ・レイン 4』 革命か約束か


革命か約束か


民のために祭りげられた偽りの英雄と落ちた姫の邂逅.そこでは誰も彼もが人間という動物で…….

革命を指導する主人公はヒロインとの約束に突き動かされてむしろ積極的に手を汚していて,対象的に翼をもがれたヒロインはなすすべもなくただ主人公達の幸福を祈る……この切ない構図が背景にあるので他のシチュエーションもどことなく雰囲気がプラスされて良かったです.

さんざん焦らしただけに再開した二人の様子にすごくドキドキしました.

キャラクターたちのクセがいい塩梅で調整されているのでメインの道筋に集中することができました.

謎が一つ解明されましたがしかし新たな謎が増えてまだまだ本題の方も解決するべき課題が多そうです.

次回への伏線もいくつもあるので早く続きが読みたいですね.


感想 『レジェンド・オブ・イシュリーン 5』 それぞれの背負う道


それぞれの背負う道


いよいよ本格化する国を守るための攻勢.

各地で巻き起こる戦いに恋に裏切りにと混乱した状況を作り出す主人公達.

キャラクターが魅力的だからこそ失われたときの輝きも尊いですね.

余韻の作り方が良くてあっさりしているところも良い意味で想像力を掻き立てられました.

国と個人がそれぞれできることと変わっていく関係性の中の確かな絆にスポットが当たっていて見ていてやきもきしたり感動したりするのも良かったです.

いよいよ全面衝突が待ってそうな次巻,綺麗なクライマックスが見れることを期待しています.


感想 『異世界料理道 12』 矜持のたまもの


矜持のたまもの


誘拐されていた主人公.

無事に戻るやいなや大きなうねりにまた絡まれてしまうっていう感じの展開です.

今巻でヒロインたちとその他のキャラクター達の関係が少しずつ変化しながら,より密なやり取りがされるのが印象的で,むしろ関係値がいっきにすすまないのがもどかしくもあり楽しくもあります.

いろいろな縁が結ばれながらも肝心なところでトラブルや壁があり,そこを一つ一つ着実にゆっくり超えていくさまがこの作品の醍醐味ですね.

前巻のロリキャラがかなりお気に入りなので次巻また出てきそうなのが楽しみです.

美味しそうな新料理も披露しつつ全体的なバリエーションが増えてきたのでメリハリある料理にも期待です.
新食材を開拓していく楽しさも健在です.


感想 『エイルン・ラストコード 〜架空世界より戦場へ〜 7』


英雄が受け継いだもの

新世代ロボットラノベにふさわしい内容と熱さ,盛り上がりでした.

満を持して投入される火力とお金とそして人命という名の限られたリソース.

しかし敵は強大で絶望を振りまき,誰もが辛い中立ち上がる者達……皆一心に英雄が残した灯火を携えています.

燃える展開が多いかつクライマックスで大爆発するスタイルのため助走がやや辛い展開です.

しかしそれを補って余るほどのカタルシスの開放です.

キャラクターたちも良いです.それぞれに魅せ場があり,脇役としてのかゆいところに手が届く感じが最高にクール.

あまりにも今回開放感高いので逆に次巻が心配になるレベルです.

しかしまだまだ盛り上がる気もしますので今後の展開にも大きな期待をしたいと思います.


感想 『クラウン・オブ・リザードマン 少年は人の身を捨て復讐を誓う』  過去を取り戻せ


過去を取り戻せ


MMORPGで無類の強さ(レベルというよりプレイヤースキルのほう)を誇った主人公のアカウントが突如不正通報により凍結され,しかもそれをやったのがずっと仲間だった少女の通報で……と冒頭から引き込むストーリーでした.

ゲームとしての仕組み上の楽しさというよりは主人公側の暗躍となぜアカウントが凍結されることになったのかのミステリーが両軸で進むことで読ませる作りになっています.

キャラクターが独特の雰囲気で面白く,ただ主人公が少し青臭いのが気になる感じでした.

物語的にはしっかり続きそうな終わり方でしたがヒロインとその周りが少し不完全燃焼ですね.

ゲームとしてはプレイヤースキルが重要なので今後も主人公がかなり活躍しそうです.