「ライトノベル」カテゴリーアーカイブ

CtG 2 感想


脇キャラも含めてみんなイキイキしてて読んでて心地よい.

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今回も独自のMMOっぽさを出しつつ,一つ一つの掘り下げがこれでもかというくらいに満足させてくれました.

作品の根底にある哲学というか,テーマというか.
ニンゲンをそうたらしめるもの,魂の有り様についても考えさせる,しかもエンタメもしっかりしているこのテイストが癖になります.


できそこないの魔獣錬磨師 感想


主人公のやりたいことと物語の趣旨と世界観とがしっかり化学反応してて読み応えがありました.

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ただ一点あえていうなら最弱の下克上のカタルシスがちょっとだけ物足りなかった感じですね.

スライムが可愛くてマスコット力高いし,ドラゴンがおせっかい親父みたいになっててツボは見事に抑えていると思いました.


クインテット・ファンタズム 2 感想


まさかの二巻締め…….非常に残念です.

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今回もいろいろ抱えたキャラがどんどん出てきて目移りしてしまうほどの輝きです.特に敵がいい.

どんな人間にも過去があって抱えているものがあって守るべきものがあって,戦うべき理由がある.
スポーツエンタメとして取り沙汰されるこのルールの世界で最高に輝いていく彼女たちをまだまだ見たかったです.
素直にそう思える怪作でした.


【日本昔ばなしをライトノベルで盛り上げてみた】 桃太郎 編


こりずに第2弾やってみる.

一応読んだことある作品だけで作りました.


 

昔々、あるところに、爺さんと婆さんが住んでいました。
 爺さんは山へ柴刈りに、婆さんは川へ洗濯に行きました。

 

おばあさんが河でせんたくをしていると、大きな桃が流れてきました。

 

おばあさんは大きな桃をひろいあげて、家に持ち帰りました。
 そして、爺さんと婆さんが桃を食たべようと切ってみると、なんと中から元気の良い男の赤ちゃんが生まれてきました。

 

爺さんと婆さんは、その子供を桃太郎と名付け、育てました。
 桃太郎は平凡ながらもしっかり育ち、やがて強い男の子になりました。

 

そしてある日、桃太郎が言いました。
「鬼ヶ島(おにがしま)へ行って、悪い鬼を退治します」
そう言って桃太郎はきび団子を作ってもらい、鬼ヶ島へ旅立ちました。

 

旅の途中で、イヌに出会いました。
「桃太郎さん、どこへ行くのですか?」
「鬼ヶ島へ、鬼退治に行くんだ」
「それでは、お腰に付けたきび団子を1つ下さいな。おともしますよ」
 イヌはきび団子をもらい、桃太郎のおともになりました。

 

そして、こんどはサルに出会いました。
「桃太郎さん、どこへ行くのですか?」
「鬼ヶ島へ、鬼退治に行くんだ」
「それでは、お腰に付けたきび団子を1つ下さいな。おともしますよ」

 

そしてこんどは、キジに出会いました。
「桃太郎さん、どこへ行くのですか?」
「鬼ヶ島へ、鬼退治に行くんだ」
「それでは、お腰に付けたきび団子を1つ下さいな。おともしますよ」

 

こうして仲間を手に入れた桃太郎は、ついに鬼ヶ島へやってきました。

 

鬼ヶ島では、鬼たちが近くの村から盗んだ財宝やご馳走をならべて、酒盛りをしていました。チャンスです。

 

桃太郎はその隙をつき、見事に鬼たちをこらしめました。
最後にはとうとう鬼たちが、「まいった!降参だ。助けてくれ!」
と、泣きながらあやまりました。

 

桃太郎たちは、鬼から取り上げた宝物を持ち帰り、婆さんと爺さんの元に帰りました。そして彼らは、宝物のおかげで一生幸せに暮らしましたとさ。

 

 

 

 

 


 

 

前回 と比べてキレがないなぁ.

中々コレ!と言ったタイトル出てこないものです.

次回は題材を変えてもう少し凝ったものにしたいですね.

 


異界神姫との再契約(リユニオン)1.暴風再愛 感想


異世界再召喚モノ.

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主人公がいつもの女ったらしというだけではなく,裏にいろいろもってて今後もちょっとした狂気を見せていくことに期待したい.

ついでに名前だけ登場したキャラが多すぎるので全員回収できるのかと一抹の不安があります笑

寝取られ展開がものすごく期待できるので特に期待したいです.


オレと彼女の萌えよペン 2 感想


今回あも大満足.キャラも生き生きしてて,行動もシチュエーションも全く違和感がない.

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しかもそれでいて怒涛のラブコメ爆撃が縦横無尽に襲いかかってきて最高にしびれました.

これはもはや新ジャンルと言ってもいいですね.

1巻とは違ってそれぞれのキャラに違った魅力が発揮できる見せ場があって掘り下げが心地よかったです.

次も人間関係にいろいろな波乱がありそうで今からとても楽しみです.


なぜライトノベルが馬鹿にされるのか? なぜライトノベルは擁護されているのか?


俄に盛り上がる界隈での何故ライトノベルがバカにされるのか?問題にありとあらゆる武器で切り込むラノベクラスタたち.

私も尻馬に乗ってどの記事にもリンクを送らずに好き勝手エントリ書きますが,とりあえず色々思い出したものをひとつ.

 


 ■そもそも小説(の形態をとっているエンターテイメント)を正当に馬鹿にするコト自体の難易度は高い

 

曲矢さんのエア彼氏 3 (ガガガ文庫)

実際ヲタクコンテンツの中でも屈指の叩きづらさを誇るのが小説を媒体とする作品だと思います.

なんでかというと,他の形態と比べて,内容を楽しむには個人の教養やら知識やら想像力やらがモロにフル動員されるからです.

わかりやすく図にすると以下のようになります

ピラミッド小説漫画 2

小説には独特な「行間を読む」という作業が発生し,結果的に大なり小なりの色々な”解釈”を生みます.

なのでその構造上,同じ小説に対して叩いている人と擁護する人が同時に発生すること自体は実は当たり前なのです.

先ほど叩く難易度が高いと言ったのは実は語弊があって,正確には

しっかり読んだあと,皆が納得する理由で叩く難易度が高い」のであり,

結果的によく噛み砕かずに特に推敲もしてない,そもそもほんとに読んだのかも疑わしい(というより読んでない)感想や先入観が蔓延する意見が沢山出てしまう土壌が元々あるのです.

 

認めましょう.

小説を真面目に楽しんで,わいわい批評すること自体,

実際結構ハードルは高いのです!

(他のエンタメと比べて。)

 

しかしここで改めてライトノベルにフォーカスを当てましょう.

そうです.ライトノベルこそが,

そのハードルを下げる工夫を絶えず行い続けた,

一つの”商売形態”なのです!

 

 

例えばラノベには他の小説エンタメには無い要素があります.

とても大事なものですよ.

そう,

キャラの表紙,カラー口絵,挿絵です.

 

 


 ■想像力,妄想力を力技で補強するイラストの力

 

7秒後の酒多さんと、俺。(4) (ファミ通文庫)

 

雨の日のアイリス (電撃文庫)

 

このイラストの力についてはラノベ読者なら当然容易に実感するところでしょう.

演出として迂遠で曖昧な情景や描写も一気に補強するその威力は

我々読者の理解を強制します.

 

ガガガ文庫 王子降臨2 王子再臨(イラスト完全版)

 

その結果,別に内容を読まなくてもヒロインの可愛さやテイストを確認できるし,

読者同士でも流石にキャラクターの容姿に解釈のズレはなくなるし,

キャラについては比較的語らいやすいですよね.

 

 


 ■長文タイトルはテレビ欄

 

俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫)

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」が出た当初は単純にあの「十三番目のアリス」の伏見つかさ先生がなんか長ったらしい作品を出したとしか思わなかったですが,

その後メキメキと売れてそれ以降の長文タイトルの隆盛に一役買ったのは間違いありませんね.

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)

 

長文タイトルも新聞のテレビ欄と言ったのは賀東先生でしたか.

つまりは実際の鑑賞前の理解のため.

これもハードルを低くする工夫です.

 

 


 ■フォント芸も特殊配置イラストもテーブル図だってみんな工夫

 

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― GA文庫『のうりん』 挿絵より

 

「のうりん」が我々読者に与えた衝撃は大きいですね.
元々フォントを大きくしたり,太字にしたりする作品はありましたが,

作為的なイラスト配置,フォントをいじるタイミングなど,特に工夫が読者にも明確に伝わる「のうりん」は最高にエキサイティングでしたね.

また去年話題になった「僕は友達が少ない」のテーブルの見取り図の挿入も記憶に新しいですね.

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これについても色々と議論が紛糾しましたが,まぁそれはともあれ私が言いたいのは,

結果的に概ね目的が分かりやすい工夫は,ハードルを下げるということです。

 

 


 ■忘れちゃいけないメディアミックス

 

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メディアミックスとラノベは相性がいいです.

一番最初に貼った図を思い出してみてください.

ピラミッド小説漫画 2

小説媒体の原作は非常に多岐にわたる解釈を生みます.

すなわちそれだけ,読者の認識のズレを許容する土台が有るということです.

メディアミックスによって多チャンネルで広がっていけばより多くの人の目に触れる機会も増え,

さらに自分が触れたチャンネルを通してそのコンテンツを消費する上で,

”小説が原作である”ことそのものが作品を楽しむハードルを下げる.

しにがみのバラッド。(実写ドラマ) 全6巻セット [レンタル落ち] [DVD]

魔法少女を忘れない [DVD]

オール・ユー・ニード・イズ・キル ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]

 


 ■まとめ

 

ライトノベルは何故馬鹿にされるのか?

 

それは普通に考えたら真面目に馬鹿にするのには

(読者同士の想像の介在余地が大きすぎて議論が基本的には発散してしまうほど)

ハードルが高い小説媒体なのに,

ハードル下げて色んな人にわかりやすくして,工夫した結果

簡単に気軽に馬鹿にされるほど台頭したからです.きっと.

 

 

ライトノベルは何故擁護されるのか?

 

それは普通に考えたら真面目に真っ向勝負で擁護するのには

(知らなきゃいけない事が多すぎて)

ハードルが高い小説媒体なのに,

ハードル下げて色んな人にわかりやすくして,工夫した結果

簡単に気軽に擁護できるほど愛されてしまったからです.きっと.

 

 

消えちゃえばいいのに (富士見ファンタジア文庫)

キミとは致命的なズレがある (ガガガ文庫)

 

ここいらで筆置きます.

リココ


サングリア2 -In the Dracuria earth-


この作品に全力中二バトルを期待するのは明確に間違ってますね.

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人間と吸血鬼のカンケイを人間を一人しか出さずに表現しているのが相変わらずすごい.
過去の因縁と生き生きとしたキャラクターが見事にマッチして恐ろしく魅力をかきたててます.
特に敵だろうと全く憎めない感じになっているのが素晴らしいですね.
あとボクらのブランちゃんが大活躍してて大満足.
幸せになってもらいたい.


終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか? 2 感想


今回も冴え渡る終末感が大満足.

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大いなる過去を抱えて苦悩する主人公と,あっけない未来を抱えて葛藤する少女たちの対比がまず素晴らしい.
1巻の時の迫力のあるバトルこそ少ないものの,ずっしりと残る後味が本当に良かった.
3巻出なかったら泣きます.