「ライトノベル」カテゴリーアーカイブ

感想 『なれる!SE 15 疾風怒濤?社内競合』 人生の選択は苦い


人生の選択は苦い

主人公が自分の行き先を葛藤し苦悩する一連の流れを描く今巻.

重い選択ほど両皿に載っているものは双方同じく重いんですよね.

職業ものの物語は時々ドキッとするような展開になって主人公と一緒に苦悩する気分を味わうことができるのが渋いです.

今回主人公は専門職に突き進むのかそれとも管理職への道に行くのかの選択を迫られていますが出てくる一つ一つのイベントがその尊い悩みをとてつもなく盛り上げている構成でした.

仕事がそれなりにできるようになって,周りが見え始めてそのギャップに驚いたり燃え上がったり……若いっていいなぁとしみじみ楽しめるところもポイントです.

専門用語のオンパレードもここまで付き合った読者にとってはファンタジーの呪文の応酬みたいなものでしょう.むしろ心地よいです.

巨大案件がまだまだ前哨戦みたいですし,いよいよ選択のときが近づいてきました.

悩みの先には何が待っているのか,一緒になって見届けたいと思います.


感想 『やがて恋するヴィヴィ・レイン 2』 恋の盛り上がりと二人の距離


恋の盛り上がりと二人の距離

どれだけひどい戦争や残虐さを描写しようともしっかり恋の気配を感じる今巻でした.素晴らしい.

機械兵と歩兵を組み合わせた独特の戦闘技術が発展しているので激しくもユニークな描写が生々しくも楽しくなっています.

戦略も独特なものと定番なものが出てくるのでハラハラドキドキして読めます.

そしてキャラクターが本当にいい……王女のファニアが本当にヒロイン力が高くて今回びっくりしました.

幸せになってほしい.というか幸せになってほしいキャラしかいないです笑

暗躍する大人たち,見え隠れする天上人達の影.

運命の出会いや再会を経て更に時代の奔流に飲み込まれていく主人公達から目が離せません.


感想 『やがて恋するヴィヴィ・レイン 1』 戦争に咲く恋の香り


戦争に咲く恋の香り

大切な人との出逢いと別れ……そこから諦めずに少年が追い求めるものの先に何があるんでしょうか.

空から落ちてきた少女と少年が出会うところから繋がる運命の残酷さと人の縁と一生懸命にもがく意思がなんとも素晴らしい雰囲気を作っています.

世界観設定も見事.なんでこんな世の中なんだろう,誰が裏で糸引いてるんだろう,どうやって世界は回ってるんだろうと想像が止まりません……ジブリ的な楽しさがありますよね.

王女が本当にお気に入りで,こんないじらしくそれでいて凛とした姿勢を保つキャラもなかなかいませんよね.久々に萌えでした.

戦争は終わらず数々の展開を残しつつ,世界の謎とキャラクター達の心の持って行き方など気になる見どころが今後も多そうですが何と言っても最後の伏線ですよね.
すべてが楽しみです.


感想 『ゴブリンスレイヤー4』 箸休めな十編


箸休めな十編

名前も出てこないのにたしかに個性を放っているキャラクターたちが一人一人出てきては人生を垣間見させてくれるような,そんな気持ちになる巻でした.

どのキャラも癖があるので名前がなくてもしっかりと息遣いを感じてすごいです.

心の動きが鮮明なのでときに凄惨だしときにほっこりするしで読んでいて飽きない作りになってます.

ただナンバリングタイトルなのに時系列的には2.5巻とも言うべき感だったのが残念でした.

恋模様や主人公のブレなさの面白さは健在なので楽しく物語が進展することを期待しています.


感想 『龍と狐のジャイアント・キリング 1』 劣勢からの一点攻勢


劣勢からの一点攻勢

平和な国が突如戦火に見舞われる,圧倒的戦力差を覆すチームもののけの英雄譚といったところですね.

狐っ娘の元気一杯なところや怪しい美女雪女,脳筋おっさん,無自覚根暗巨乳と個性的なキャラクターが目白押しでみていて飽きなかったです.

愛する国を守るためにどんな手を使ってでも奮起して最低な劣勢を覆す流れが最高でした.

一つ一つ丁寧さを重ねた展開と確かな熱さを随所に入れてくれる気配りも印象的.

次の戦いが彼らに待っているのでしょうからどんな展開を目指して突き進むのかが楽しみですね.


感想 『モンスター娘のお医者さん』 モン娘のいる診療所


モン娘のいる診療所

フェチの極みをついたかゆいところに手が届く設定と描写が好奇心をくすぐってきます.

人間でありながらモンスターに深い造形を持ち,その豊富な知識と技術でモンスターを治療する主人公グレン.

しかし毎回毎回モンスター娘とくんずほぐれつしながらイチャイチャと言うなの真剣な治療をしているのでもう辛抱たまらないですね.

助手のラミア女子も普段クールなのに暴走系で可愛くていいですね.

どんどん追加されるモンスター娘にも目が話せませんが,人とモンスターの文化の摩擦や考え方の違いなど細かいところがどんどん発展していくのに期待です.


感想 『弱キャラ友崎くん Lv.3』 カラフルに映る風景


カラフルに映る風景

超実用的青春バイブル第3巻
デートにバイトに合宿に花火大会と半端なく押し寄せるリア充の波にタジタジになる僕らが弱キャラ代表の友崎くんの命運やいかに.
とんでもなく納得感あるやり取りとともに繰り出される“リア充の理屈”が読者に圧倒的説得力を与えています.
キャラクターが抱えているそれぞれの想い……というより悩みが凝縮されて造形されたカタチと取り繕ったカタチのどれもが本物で,だからこそキラキラ輝いてるように見えます.
強敵揃いのラインナップの中で友崎が本当に等身大でまっすぐぶつかって行ってるのがジーンときましたし,そこが大きな魅力ですよね.
友崎と一緒に弱キャラからの成長を歩んでいけるし,だからこそ周りの魅力をひしひしと感じました.
モノクロがカラフルになる魔法……さらなる主人公の成長と活躍に期待です.QT  #maburi


感想 『追伸 ソラゴトに微笑んだ君へ』 追憶を追う青春ミステリー


追憶を追う青春ミステリー

根底のギミックはありきたりに感じながらも確かな筆致で瑞々しく描かれている主人公達の青春がほんとに眩しいです.

教室に突如現れた記憶にない少女.

彼女の正体という大きなミステリーを軸に少年少女の葛藤や目の前の人生への向き合い方がまっすぐ展開されています.

ヒロインも主人公もいい意味で清々しくキャラクターとしてスッキリしている感じです.

この一冊で完結といえるものの,忘れていたあの爽やかさを感じたい人は手に取ると良いですね.


感想 『我が驍勇にふるえよ天地 3 〜アレクシス帝国興隆記〜』


吸血英雄 喀血す

あらすじ・内容

レオ様、これは天の時を掴む戦いです!

クロード帝国各地で勃発した、未曽有の大叛乱を征伐したレオナート。
その武功により、広大なるディンクウッド州を下賜され、彼の常勝軍とともに州都レームへ入城を果たす。
季節は冬。レオナートは在りし日の伯母を思い浮かべ、最良の領主足らんとする。大州を完全に掌握し、憎きアドモフ帝国に対抗すべく着実に力を蓄える日々。しかし、春を待たずして、軍靴の音が北より押し寄せる。アドモフ、来襲――!
「天におわすロザリア様よ、ご照覧あれ――全軍突撃!!」
魔法なし! 痛快にして本格なるファンタジー戦記、これぞ“吸血皇子”の伝説伝承たる激震の第3弾!

ものすごい事態がものすごい怒涛の展開で迫ってきました.

常勝無敗の伝説を英雄がどのように築き上げるさまを目の当たりにできるこの作品ですが,それにしても容赦がない.

繰り出される武勇と戦略.

時には手練を発揮して,知略を練り,それでいて時には正面突破するなどまさしく怒涛の展開にふさわしい大満足の巻でした.

女子の可愛さは抑えられているものの,ハラハラする展開や歴史が動くさまを描くスケール感などが息をつく暇もないですね.

フォークロア.この物語の行く末が気になりまくりです.


感想 『ゲーマーズ!6 ぼっちゲーマーと告白チェインコンボ』 チェインコンボによるハメ決まった


チェインコンボによるハメ決まった

あらすじ・内容

天道の決意――「雨野君……こんな関係は、終わりにしましょう」

《シュピール王国》の一件で――「このティッシュ美味しいですね」天道は心がクラッシュしていた。しかし、雨野を信じたい三角は「異議あり! これはいつもの勘違い的なアレです!」某裁判ゲームばりの逆転なるか?

ラブコメ地獄は続くよどこまでもといったところ.

前回のラブコメ的には完全にゲームオーバーなところから起死回生最高の形で見事に挽回した流れをつくり,読者もほっこり.

ラブラブ甘々で青春キュンキュンと楽しんでたところに壁際確定即死コンボ級の衝撃が入ってからの幕引きでした.

ある意味今までのもやもやの一部がきれいに回収されたわけですが,チアキ好きの私からみたら天道さん好きの皆さんとようやくフェアなフィールドに立たせていただけて大変楽しく感じております.

新キャラも含めてキャラクターは半端なく個性を発揮しているのですが,いよいよ諸々でがんじがらめになって動きが取りづらそうなキャラも多く絶妙な塩梅と言えるでしょう.

次はもろもろがしっくりきつつもまたもややきもき甘酸っぱい展開が待ってそうなので,余すところなく楽しもうと思います.